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 前回のエントリで、次回に続くと書きながら一向に続きが掲載される気配はなし。いったいどうなっているんだ! 気になるじゃないか! と手足をバタバタさせてお怒りの方のために、続きを記しておこうと思います。

 そもそもなぜ前回すべてを書かなかったのかと言えば、GW明けにもしかるべき「訂正」がリリースされる予定だったからであり、それまで余計な混乱につながりかねないことをやるべきではないかなという理由によるものです。しかし、GW明けから3日待っても何ら訂正は出ていないようですので、もう書きます。

 出される予定であった「訂正」とは何か。それはつまり、プリズニーズからリリースが出された時点においては、「くだんの報道は何ら確定したものではない」という単純な事実です。

 関係者の話を総合すると、美祢社会復帰促進センターでの刑務作業としては、ITに関連したもの、例えばこれまで述べてきたソフトウェア開発であったり、DTPなどのデータ入力作業などが幾つか存在し、それぞれについてその担当企業が存在します。ソフトウェア開発の案件については、10社程度が名乗りを挙げており、総務省との最終契約待ち、というのが現在のステータスとなります。

 もうお分かりのように、現時点(このエントリの時点では決定しているかもしれませんが)では、プリズニーズがソフトウェア開発関連の刑務作業案件を受注したという事実はどこにもないということになります。ありていに言えば、先走りです。個人的に勝手な邪推をすれば、かなり確信犯的な先走り感もあります。

 美祢社会復帰促進センターや法務省からすれば、連休中に突然プリズニーズからリリースされた内容は、困惑以外の何者でもなく、だからこそ、訂正のリリースを用意しようとしていたことになります。とは言え、美祢社会復帰促進センターのWebサイトは2006年10月2日が最終更新日となっており、同センターの整備・運営事業を手がける「社会復帰サポート美祢」のサイトも2006年12月あたりを最後に更新されていないようなので、仮にリリースが出されるとしても、注意していないとスルーしてしまいかねない勢いです。

 最終的にプリズニーズがこの案件を受注するのか、はたまたほかの企業が受注するのかは定かではありませんが、すでにプリズニーズではプログラミング言語教育を行うエンジニアの募集を終了していることから、微妙な空気が漂いはじめています。いずれにせよ、1カ月ほどすれば分かることでしょうが、「刑務作業でRuby」というトピックは、なんとも後味の悪いものになってしまいそうで非常に残念です。

にす

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西尾 泰三

西尾 泰三

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