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サンの製品やサービスをオンラインで購入できる、「サン・オンラインストア」が開店しました。最初の製品(というか、サービスの販売です)は、いま一番信 頼のおける OS といえば、の「Solaris」 と、Javaを稼働させるなら、これ、アプリケーション・サーバ「Sun GlassFish Enterprise Server」です。
これ、コンビニでの支払いもOKです。これからは、コンビニでコンピュータ製品の料金を支払う時代!
たとえば、Javaで外向きのWebサイトを立ち上げたい。お客様を呼び込んで、オンラインビジネスを開始したい。サーバマシンはメーカーにこだわらず、 値段と性能で決める。ソフトウェアのサポートは、必須なので欲しいけれど、サポートの会社にお金を払うと高そうだ。Linux もサポート費用は高すぎる、と言うときに、以下の方法は最適化も知れません。
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その IA サーバが「ハードウェア互換性リスト」にあるかを確認する
- 現在 Solaris 10 の作動確認がされているのは、961種類あります!
- サーバマシンもオンラインで検索し、直接購入。ハードだけを搬入してもらう。
- その IA サーバをクラスター形式で購入する(一台だけの構成は危険です)
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OSとアプリケーションは、ダウンロードセンターからダウンロード
- Solaris は OpenSolaris ではなく、Solaris 10 の最新版を選ぶ
- アプリケーション・サーバは、オープンソースのGlassFish ではなく、Sun Java System Application Server 9.1 U1 を選ぶ
- サン・オンラインストアに行って、Solaris 10 と Sun Java System Application Server 9.1 U1のサブスクリプションを選んで購入する
- 開発は「NetBeans」を使って自費開発。NetBeans は無償だし。
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ベーシック(スタンダード)レベルのサポートなら、たとえば、4 台のクラスター構成で一年間;
Solaris 10 ..... 51,030 円 x 4 = 204,120 円
GlassFish ..... 657,720 円
合計 861,840 円
と百万円を切ってしまう!!
安い → でも安心 → みんなハッピー → 私の給料はソフトウェアの料金で決まる → 私の給料は上がらない → 私は悲しい
という連鎖反応となります(号泣)。賢い選択肢でしょ。
えーっと、Sun Java System Application Server 9.1 U1は、今後 Sun GlassFish Enterprise Server V2と名前を変えますが、発表はもうちょっと待っててね。
ぜひ、サン・オンラインストア、ご利用下さい。
Mozilla ファンのみなさん、Mozilla Japan のみなさん、Firefox 3 正式リリース、おめでとうございます。Mosaic、Netscape Navigator、Mozilla、Firefox と、ブラウザはずーっとこの系統を使ってきたので、いちユーザとして、たいへん親しみがあり、我が事のようにうれしく思っています。
Netscape Navigator のコードネームが Mozilla だったこととか、Mozilla は元々、マーク・アンドリーセンのMosaic Communications のマスコットだったことなどから、営々とこの名前が引き継がれてきたと聞いています。いい事だと思うなぁ。そういえば、Netscape のマウンテンビューのオフィスには、そこら中に Mozilla の絵が貼ってあったなあ。なんで知ってるか、それは私が Sun | Netscape Alliance の社員だったからでした・・・。
さて。Firefox の特徴は・・・。それは、Mozilla のホームページをご覧下さい。私が説明するより正確でしょ。
でもまあ、OSについていうと、Windows、MacOS、Linux で稼働する。Solaris でもリリースのタイミングがずれるけど、稼働します。だから、私の場合、会社のSun Ray のブラウザ、家にある個人用 Letsnote の Windows XP(ペケピー)、会社のノートブックPC の MacOS、全部Firefox です。あ。メールクライアントは、全部、Thunderbird ね。
さっそく会社のMacBook に Firefox 3 をインストールしてみました。弊社のwifi が遅いからか、ダウンロードにちょっと時間がかかりました。17MB だったので、なんか遅いなあ、という感じ。でも、インストールは思いっきり簡単。dmg ファイルを一回クリックするだけ。
iTunes で ZZ Top の最高傑作アルバム「Afterburner」でガンガン、ロックをかけながら、Firefox 2 から Firefox 3 へ移行。再起動の必要なし!当ったり前だね。お。実は仕事中だったりして。仕事中にロック聞いてて良いのか??いけないです!!
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Google の CEO
エリック・シュミットが言い出した「クラウド・コンピューティング」。もともと、エリック・シュミットはサン・マイクロシステムズの CTO
だったのです。サンではスコット・マクニリも、今の CTO グレッグ・パパドプラスも、CEO
のジョナサン・シュワルツも、インターネットの絵を描くときに、みんな、雲の絵を描きます。たぶん、エリックあたりがサンにいたころに描き始めたんだろう
と想像します。
ちなみに、ジョナサン・シュワルツがサンに入社した時の直属のマネージャがエリック・シュミットなのでした。
「クラウド・コンピューティング」は、だから、単純に言えば、すべてのコンピューティングはインターネットで行われるということ。エリック・シュミット が、「Don’t bet against the Internet.」とThe Economist に寄稿したように、インターネットのみが、現在利用すべきコンピュータの形態なのです。雲の中は、もちろんサーバで、このサーバが Web アプリケーション(Webサービスでも結構)を稼働させるのだけれど、アクセスする側は、サーバがなんであれ、どこでどんな環境で稼働しているか、なんて 知らなくても良い訳です。だから、雲。
今後開発されるアプリケーションは、すべてインターネット上で稼働させるものになります。メインフレームも、クライアント・サーバも、スタンドアローンのPCでは、もうしなくなるでしょう。コンピュータにアクセスするのは、ネットワークに接続した端末のようなものがあればよくなります。PC、携帯、キオスク、そのうちにコンビニのATM端末からでさえ・・・。
たとえば、オフィスツールだってそうです。現在のところMicrosoft Office が大きなシェアを持っています。しかし、たとえば、Google の Gmail をお使いなら、左上に「ドキュメント」というのがありますが、あれが、Google のオフィスツールです。データはすべて地球上のどこかのサーバにあります。Gmail のメールも地球のどこかにあるのです。つまり、雲の中。
さて、この「クラウド・コンピューティング」は、コンピュータの利用形態であり、技術ではありません。Webアプリケーションを稼働させるのであれば、グ リッドでも、SaaSでも、データセンターサービスでも、仮想化でも、なんでもあり、です。個人的には「クラウド・コンピューティングの要素技術」と呼ん でいます。このことは、今後このブログにも書いていこうと思います。
さて、Firefox の存在は、OSに依存しない、完全なインターネットのクライアントである、という意味合いで、OS に付属してくる、MacOSのSafari とも Windows の IE とも、まったく存在意義が違います。
上に貼り付けた、ITmediaの記事で、Mozilla Japan 代表理事の瀧田左登子氏が、「新たな時代の扉をFirefox 3で開きたい」と語られているが、まったくその通りだと思います。
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