代替案のある生活:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 代替案のある生活

ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

« 2008年5月3日

2008年5月4日の投稿

2008年5月6日 »

4泊5日の自由気ままな旅は、贅沢なものだ。普段、こんなに長く休暇を取ることもできないし、何かと緊急の用事が入ってしまうものだ。まわりに休暇宣言をしていたので、携帯もかかってこなかった。そういった意味で、仕事仲間には、お礼をいわなければならない。

今回は、上諏訪、松本、長野、高岡、京都を巡った。JRの路線だと、中央本線、篠ノ井線、信越本線、北陸本線、湖西線、最後に東海道新幹線。最後の京都では、京阪電車に乗ったが、あとはJR東日本、JR西日本、JR東海に乗った。JR東日本のWebページに改善を要求したことがあったが、使い慣れていないためか、JR西日本、JR東海のWebページはもっと使いづらかった。

JR各社で特徴的だったのは、若い車掌さんが元気に仕事をしていたことだ。在来線の電車でも、サービスはそれほど悪くなく、厭な思いもしなかったのが、うれしかった。

車窓からの眺めは、すばらしい、に尽きる。「美しい国」といった元首相もいたが、本当に我が国には美しい自然がまだまだ残っていた。萌黄色の山々を堪能した。山桜がその萌黄色の木々と相まって、眼に焼きついた。車窓から見える家々の庭にはツツジや春の花が咲いていて、日本人は花が好きなんだな、と実感した。

ただし、以前林道を通って名もない山に分け入った時、木を全て切られた裸山をみたこともあるし、上高地の上流、観光客が入ってこない場所では、重機がむやみに川を掘り返し、土手を作っていた。国立公園をして、これだけ土建・建設業者が入り込んでおり、人の目に留まらない日本各地の多くの場所で、勝手に土を掘り返していることも、忘れてはならないと思う。

地方の町は、それぞれが歴史に根付き、生活者が当たり前だが普通に生活している。ただし、ここでも、大手のスーパーマーケットや大型店ができて、地元の文化を圧迫しているように見える。高岡は初めて行った。高岡城址の側の街並みは古い、土蔵の並ぶ、地域文化あふれる土地だが、同時にそちら側の駅前の商店街は、半分以上がシャッターを下ろしていた。駅の反対側には大手スーパーがあるので、みんなそちらに行ってしまったのだろうか。

上諏訪、松本、長野、高岡の各町には、しかし、大きな工場などがあり、観光や農業・水産業だけでなく、産業誘致が成功している。そういった収入源があって、東京の文化を取り込むことによって、現在の地方の中心都市は成り立っているように見えた。東京一極集中の弊害の、もうひとつの現場かもしれない。

車窓から見えたのは、萌黄色の山々と、あとは田んぼだった。松本、長野あたりでは、田植えの準備で、まだ、水を引いていなかった。新潟あたりでは、水を引き始めていて、富山、石川、福井、滋賀では、田植えが終わっていた。気温の違いによるものだろう。そして、日本はやはりお米なのだな、と、改めて気が付いた。日本人は、米を食っていれば生きていかれるよな、と思い、今の飽食、かつ、食糧難の時代に、本流はこれでいいのでは、とも思った。

今回の旅では、一冊も本を持っていかなかった。もちろん、旅行ガイドも。何事もそうだと思うが、実際のものをみないで、本やネットだけで知った気になったり、それが正しいと思うのは、間違いだ。実際にその場にいって、見て、聞いて、触って、味わって、初めて知識となるものが多いのだと気付いた。ネットワークを推進している私が、そんなことを言っていいのか。でも、仮想のものと現実のものをはっきりと分けなければならない、とも思う。そのための、旅でもある。

さぁーて、今度はどこに行こう。

とおる

« 2008年5月3日

2008年5月4日の投稿

2008年5月6日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2011年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
daitaian
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ