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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

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みなさんの会議では、決定事項って、全会一致で決まりますか?企業での会議の場合、多数決を取ります、と言うわけにもいかないですよね。意見を出し尽くして、なんとなく流れが決まってしまう、というのが一般的でしょうか。

これは結構、日本的だなと思うので、比較のため、昔、私が IBM で DB2 というリレーショナル・データベースのアジア太平洋地域のプロダクトマネージャだったときの、発表準備ミーティングで、記憶に残っていることを書きましょう。

プロダクトマネージャは、その製品について総合的に全ての責任を持つ立場のマネージャで、開発計画から開発元とコミュニケーションを取り、発表時に当たっては、発表内容、製品の価格などに責任がありました。

この IBM のアジア太平洋地域における発表準備ミーティングとは、プロダクトマネージャの発表のプロポーザルをレビューした、法務、経理、業務プロセス、サポートなどの各部門の代表が出てきて、レビュー結果を話し、発表を許可するものでした。議長はキャッツさんという方で、たいへん紳士なアメリカ人でした。

あるとき、私の発表内容で、特に価格につき、サポートの代表者、これは日本人の人ですが、「この価格帯は、ちょっと高すぎるのではないか。」と発言されたのですが、穏和なキャッツさんが「その内容は、あなたが発言すべき内容ではない。」ときっぱりと発言を中止させました。価格の決定権は、私にあり、サポートに係わることがない限り、サポートが価格決定に口出しをしてはいけない、ということです。

日本であれば、自分の責任範囲を超えて発言しても、誰も問題視しないし、話し合いが活発になるので、ある意味、当たり前に捕らえられるでしょう。日本の場合、みんなで話し合えば、物事は必ず解決する、という感覚があると思います。

おたがいの心が和らいで協力する事が貴いのであって、むやみに反抗することのないようにせよ。それが根本的態度でなければならぬ。ところが人にはそれぞれ党派心があり、大局を見通しているものは少ない。だから主君や父に従わず、あるいは近隣の人びとと争いを起こすようになる。しかしながら、人びとが上も下も和らぎ睦まじく話し合いができるならば、ことがらはおのずから道理にかない、何事も成し遂げられないことはない。

さて、これは日本最高峰の仏教学者である中村元氏が現代語訳したもので、実は聖徳太子の憲法十七条のうち、第一条です。西暦 604 年に表されたこの「以和爲貴(わをもって貴きとなし)」で始まる条項は、実は道徳規範として作られたものだそうです。しかし、それなのに、現代に生きる我々が、まったくすんなりと理解してしまうほど、この考え方は日本人の骨身にしみこんでいるのでしょうね。

この「話し合えば、何事も必ず解決する」という考え方は、話し合う人たちの集団がなんであるかによって、その結果も変わってしまいます。「談合」は、みんなが話し合って、納得し合った結果だから、なんの問題が発生するのか、という気持ちの表れです。みんなの定義が問題になっている、談合の結果が法律や世間の常識と見合わせて、正しくない事が往々にしてあるので、問題なのです。

この輪を大きくしていくと、日本人だけで話し合って決めていることが、国際的にまったく異なる方向を向いているとすると、恐ろしい気がします。金融取引などを通じて、すでに日本の企業は望まなくとも国際化しなければならなくなっています。企業活動も、日本の中だけで通用する事をしていたら、徐々に世界との乖離が始まります。

空気を読んでみたり(KYですか、私は読みませんけど)、根回ししてみたり、稟議をぐるぐる回して責任者がどこにいるのか分からなくしてみたり。別に西洋かぶれ、アメリカ称賛のつもりはないですが、日本的過ぎるのも、どうかなぁと思います。だから、「この件は、全会一致で決まったのだから、お前も言うことを聞け。」といわれても、聞かないよー。

とおる

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現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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