代替案のある生活:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 代替案のある生活

ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

« 2008年1月6日

2008年1月7日の投稿

2008年1月8日 »

2008年の年頭にあたり、今年の予想や分析をする記事を目にする。おーっ、それなら私もやったろうじゃないの、と年末の忙しいときに思いついてしまった。私はこう見えて、猪突猛進型である。一度決めると、ついつい突っ走ってしまう。で。書き始めちゃった(あ〜ぁ)。

2008年のITの展望を予測しても、1年後には結果が出てしまう。これでは、私の分析能力の無さが暴露されてしまう。3年後でもまだ近い、5年後だと遠すぎる。なので、2008年から2011年まで、4年間の変化を大胆に予測しようと考えた。

すでに10大予測は行った。基本的な裏付けは、大体してあるつもりだ。こういった分析で、一番重要なのはデータではない。正しい、論理だった推論である。私の推論や、基盤となる技術は、サン・マイクロシステムズの技術に負うところが多いが、極力宣伝にならないように注意したい。とはいえ、色はサン色に染まっているので、リサーチ会社の分析とは異なるし、どのように参考にされるかは、読者の考え方しだいだ。

なお、10大予測はさすがに1回では終わらない。たぶん、4回か5回、書くことになるだろう(飽きないでね)。10のうち、市場の変化を5つ、技術的展望を5つとした。タイトルは、

【大胆不敵】 2008 - 2011年のITの10大予測 - その x

とします。文中にジョークが入ってしまうのは、私の習性である。まじめにやれ、なんてコメントは書かないように。では、行きますかぁ。

1.PCの市場は減衰する

サンはPCを作っていないからねぇ、ではない。まあ、これは多くのリサーチ会社が同様の予測をしているので、なんら驚くことはない。たとえば、この記事(すみません、COMPUTERWORLD.jpの記事だし、半年前のだし。)このレポートでは、PC出荷台数を上方修正しているけれど、最初の表を見ると分かるように、対前年度比が10%以上あったものが、2009年では、8.7%になっている。右肩上がりから、水平化していく傾向(アナリスト、ロベルト氏はゆっくりと伸びると、やんわり言っているが)に、変わりはない。

このPC市場と言っているのは、Windows ベースのPCが大半だが、Macも減少していく状況は変わらないだろうと思われる。特にデスクトップ型は、もう伸び悩むだろう。

この業界の難しい点は、すでに価格競争の段階に入っており、Vistaが売れているのは、VistaのPCの価格をすごく下げたこととVista以外のWindows PCを販売しなくしたからだ。つまり、出荷台数が「ゆっくり伸びる」としても、価格が低く抑えられていると、市場の売上高が衰退していく。すると下位のPCメーカーは、製造を中止する事になる。

なにしろ、2007年、最大のがっかりが Vista だったからね。あと、個人的には、Leopard も想像していたより。ねーぇ。欲しいのは Time Machine ぐらいかな。あとは今月に出てくる、少しちっちゃいMacBook。ぐらいかなぁ。

結局PCの技術は基本的なニーズはすべて実現されてしまった、ということ。さらに言うと、今後は、みんなWebがベースになるので、企業のシステムですら、ブラウザとメールソフトがあれば、事足りる。Office ツールだって、たとえば、Google Docsを使えば、インターネットでオンラインで使える。つまり山のようにある機能はあまり必要ない。Windows 7は期待の次期OSだが、本当に消費者の心をつかめるのだろうか。

そこでいま、興味をもっているのが iPod touch だ。せっかく Wifi がついているのだから、Safariだなどと、力んでいないで、Firefox と Thunderbird をプリインストールして、販売したらいいのに。あとは、Office ツールは Google Docs でも良いし、たのSaaSベンダーで、OpenOfficeをオンラインで使えば良いのだ。と、iPod touch を研究用に買いたいと、かみさんには言ってある。

2.Google のビジネスが鈍化する

いまを輝く Google 様に向かって、なんて不遜な、と言われかねないが、どんな企業も、生まれ成長し、成長が飽和化していく。この飽和化(サチュレーション)は、必ず起きる。これはGoogle の株価の推移を5年間レンジでグラフ化したものだ。これを後、四年間、ずーっと右上がりに上げ続けられるとは思えない。

サチュレーションの起こる原因で、特に、シリコンバレー企業やベンチャー企業の特徴は、人の流出である。数年前に Google に勤めることは、技術者にとっては、たいへんな名誉だった。今でもそうだとは思うが、これから先、そのポジションがいつまで持つのか。昔の Netscape を思い出してしまう。

あと、AdWords や AdSense だが、マーケティング手法としては、別段魔法ではない。だんだん、使う側も飽きが来始めている。マーケティングをしている一担当者としての、素直な感想だ。Google もいまお金があるうちに、別のビジネスを展開していく必要があり、天才たちのことだから、あっと驚くような新技術を見せてくれるかもしれない。ただし、会社としては、いつサチュレーションしても、おかしくはない。と思う。

■■■
おお、こういう予想って、書くのたいへんだね。特に人の会社、市場について横から口をだすのは、気疲れする。ということで、後は、後日。

とおる

« 2008年1月6日

2008年1月7日の投稿

2008年1月8日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2011年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
daitaian
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ