代替案のある生活:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 代替案のある生活

ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

« 2007年2月22日

2007年2月23日の投稿

2007年3月1日 »

最近「デュアルコア」プロセッサとか、「クワッドコア」プロセッサという言葉が氾濫し始めている。「デュアル」は「2」、「クワッド = クワドロ」は「4」、「コア」はもともと「中核」という意味ですが、IT用語でなおかつチップ(集積回路)では、演算回路ないしはCPUのことになります。

ひとつのチップ(集積回路)に4つ(2つ)のCPUってどういう意味かというと、一枚のチップを「ダイ」と呼びます(写真参照)が、この上に4つ(2つ)の独立したCPUが乗っているものを「マルチコア・プロセッサ」と言います。

Ppmicrous3i03s1024x768_1 ダイ(SPARC IIIi)

 

 

 

 

 

 

CPUが2つ以上あるとなにがうれしいのか、というと、たとえば、Webサーバに複数のユーザから接続された場合、CPUがひとつだと、待ち行列ができてしまいます。複数のCPUを同時に稼動させて、同時に処理すれば、その分だけユーザは早く結果を得ることができます。

単純なアナロジーを考えると、片道1車線の道路と片道4車線の道路では、処理できる交通量が異なります。もちろん、片道4車線の方が大量に交通量をさばく事ができます。

 

こちらの写真は、シリコンバレーに行く方にはおなじみ、インターステート101ですね。向こうに見えるのが、サンフランシスコ空港です。

Road11 B0084p_01661024x768

 







 

 

さて、1990年代にはすでにシングルコアの半導体モジュールプロセッサを複数マザーボードに実装した、SMP(対照型マルチプロセッシング:Symmetric Multi-Processing)という技術がありました。SMPを採用する場合、オペレーティング・システム(OS)の役割が重要になってきます。OSの稼働環境下にある複数の資源(CPU、メモリー、キャッシュ等)を管理して、外部からはあたかもひとつのCPUで作動しているサーバの様に見えます。もちろん、内部で行われているのは、並列処理です。そのため、より多くの処理を行うことができます。

さて。マルチコアの場合、CPUは同じ「ダイ」上にあります。こうする事によるメリットとしては;

1.演算機構がすぐそばにあるので、接続設計が簡単 = 設計コストの削減

2.通常CPUをたくさん同一ダイ上に載せると大きくなるので、クロック数を落として設計する。しかし、同時に稼動できる演算機構が複数になるので、「クロック数が多少小さくとも、複数処理を同時に行う様な処理」に向いたチップを作れる。また、消費電力と発熱量を小さく抑えることができる。

3.すでに現在の最高クロック数はHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)を実現するのに充分な速さを持っているが、大量の処理を同時に行う様な処理には単一プロセッサでは、向いていない。 

特に3.については、以下の図の様に、クロック数が早くなっても(つまり図1のCがどんどん短くなっていっても)、図2の並列処理に比べ、たとえば、Webサーバなどの運営には、シングルコアチップは向いていないことがわかります。スレッドとは、演算処理機構の単位です。

Singlethread

 

図1 

 

 

 

 

Multithread_1     図2 

 

 

 


ふー、簡潔に書こうと思いましたが、ご理解いただけましたでしょうか。あとは。もう、続く。。。。

とおる

« 2007年2月22日

2007年2月23日の投稿

2007年3月1日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2011年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
daitaian
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ