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30年に渡って関わってきた米国のITの出来事、人物、技術について語る。

IT業界でエバンジェリストとして成功するには

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クラウドはどうした?今週も「オオカミ中年」を。。。。

ITからGreen/Clean Techへと軸足を移して以来、ITだけをモニターするということはあまりしなくなった。しかし最近偶然、「モバイル インターネットの津波」というコンファレンスに参加した。いろいろな面からモバイルの分野を議論していてそれなりに面白かったが、一番面白かったのはGuy Kawasaki氏による基調講演だった。モバイルと直接関係はないが、表題にあるように、IT業界でエバンジェリストとして成功する秘訣についての話だった。英語の題は「Enchantment」。魔法で魅了というところだろうか。自社の製品やサービスをプロモートするには10の心得が必要だというものだ。その心得のポイントを下にまとめてみた。これは、会社のマーケティングに利用できるだけでなく、個人についても応用可能だ。

その1:好感度を上げよう

まずは好かれなければなんともならない。そのために必要な3点は

  1.  微笑む。口元を緩めるだけのインチキな微笑みではなくて、目で笑わなければならない。インチキな微笑みは逆効果。
  2. 聴衆にあった服装をする。ラフ過ぎても、かた過ぎてもよくない。ちょうどよい加減で。
  3.  握手は正しい仕方で。細かいところは省略するが、しっかりと握り、12秒で手は乾いていなければならないとか。確かに握手の仕方は難しい。

その2:信用・信頼されなければならない

  1. ある分野に精通して、その分野のことは何を聞かれても答えることができる。
  2. まず相手を信用・信頼すること。例としては、5日以内であればキンドルでダウンロードした本を返却できるアマゾンや、履いたかもしれない靴を送料までもってくれて返却するのが可能なZapposがある。
  3. ともかく相手のリクエストには「イエス」で答える。つまり、どうしたら相手の役に立つかを何より先に考えることだ。間違っても相手が自分に何をしてくれるかと考えてはいけない。礼を言われたら、「どういたしまして」ではなく「貴方も同様のことをしてくれると信じます」と応じる。

その3:準備をする

  1. 深い洞察力、問題を理解して360度解決できる知恵、すべての問題に対応できる解を準備。カスタマーに力を与え、かつエレガントであれ。
  2.  短く、理解し易いメッセージ。
  3. 事後検証ではなく事前検証。
  4. ストーリーを描け。
  5. あちらこちらに種を蒔け(インターネットの世界ではどこで誰が聞いているか分からない)。

その4:技術的な話ではなく、カスタマーにとってどんな利点があるか分かるように話す

その5:発想を転換して抵抗を阻止

  1. たくさんの人に使って貰う。
  2. ニッチを探してそこに特化。
  3. すべての人を魅了せよ。誰が決定権を持っているか分からないのだから。

その6:簡単にあきらめず、持続することが大事

  1. 金を使うばかりが能ではない。
  2. よくしてもらったらお返しをしよう。
  3. エコ システム(生態系)を構築しよう。

その7:プレゼンをマスターしよう

  1. それぞれの状況に合わせてカスタマイゼーション。
  2. 製品を売らずに夢を売れ。
  3. 有名な「10(枚)‐20(分)‐30(フォント サイズ)」ルール。

その8:ボス(上司)を魅惑

  1. 指示されたら、他を止めてすぐにやる。
  2. すぐにプロトタイプを作る。
  3. 悪いニュースはすぐに伝える。

その9:部下を魅惑

  1. 仕事の意義を知らせ、方向を指示。あとは自由にやらせる。
  2. やる気を起こさせる。
  3. ゴールを達成できたか、自分で考えさせる。

その10:技術を使う

  1. 余計なハードルは除く。
  2. 価値をコミュニケートする(情報、洞察、アシスタンス)。
  3. カスタマーを引き込む(レスポンスは早く、多くの人に、頻繁に知らせる。)

紙面の関係からそれぞれを説明することはできないが、これは製品やサービスの売り込みだけでなく、個人についても言えることだ。筆者が特に頷いたのは

  •  その1‐良い教訓だ。服装についてだが、Kawasaki氏はかなりラフな服装だったが、ホストであるMSVPもジーンズだったし、まあよいかという感じ。どんな服装だったかはこのビデオを参照
  • その2‐これも良い。
  • その5‐インターネットの時代、誰が見ているのか分からないから幅広く種を蒔けというのは理解できる。
  • この元本は来年3月に発売

そして、これで本当に2010年のブログは終了。。。。。良いお年を。。。。

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