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<書評>IT業界の我々ができる震災支援とはなんのか?

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2016年4月14日から発生した熊本地震。
現地にいらっしゃった方、家族や友人が熊本にいらっしゃったり、近隣に住まわれていたりと関係あったかたも多いかと思います。
私は関東に住んでいます。2011年関東大震災では怪我に見舞わせたりということがあった訳ではないですが、都心から自宅へ戻る術がなくなり、途方にくれていたことが記憶に新しいです。その日は夜中に電車が復旧したため自宅に戻れましたが、各種メディアで連日取り上げる被害状況や中には歪曲な表現やデマがあったりと、情報が錯乱していた印象もあります。
メディアの特性として、どうすれば視聴されるのか?ということを優先させているケースもあるため、タレントが被災地支援をしていたり、ただただ被災されているかたの施設の状況を放映したりと話題性のあることがピックアップされがちです。また、その2次利用でネットの掲示板でこの状況で不要なタタキをしていたりと、正しい情報がきちんと届けられないこともありました。特に、「タレント」や「性被害」など視聴率目的で取り上げられたり、中には震災詐欺を働いている輩がいたりと悪質そのものの情報が目につくことも日が経つにつれて出てきている印象でした。
そんな中で読んだ『熊本地震体験記ー震度7とはどういう地震なのか?』(井芹昌信著)

著者は熊本出身で現在も家族が住んでいる井芹 昌信氏。出版元のインプレスR&Dの代表です。日本の多くの方が震災被害に遭っていますが、2次情報が多いことが事実です。熊本被災も経験し、その体験から本当に必要なものは何か?何で困っていたか?を発信しています。
特に、本ブログを読まれるかたは何かしらITに関わっていらっしゃると思います。本書にも記載がありましたが、インフラの整備・高齢者でも携帯を持つこと、SNSも活用してみること、メーリングリストを利用すること、ここだけでも精神的な不安や正確な情報の取得が改善できるのではと思います。
IT関係者がこの辺りの現実を知り、整備していくことが急務と言う現実を改めて考えました。
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