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<書評>「オリンピックIT」知らないとイノベーションの波に乗り遅れる

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『オリンピックITの挑戦 システムが支える大会の舞台裏』(田崎雅彦著)を読んだ。
本のタイトルを見て、最初は「オリンピックITとはなんであろう?」と思ったのが正直な感想だ。 ITといえども広しであり、システムの役割がこんなにも大きいことを知らされた。単純に、役割としてだけではなく「経済効果」や「イノベーション」をいう意味でである。
2020年に開催される東京オリンピック。開催まであと4年もない。オリンピックを開催するには、選手やサポーターやマスコミだけではなく、裏方でも多くの役割を担っている人たちがいる。ITシステムもそのひとつだ。1896年アテネ大会から近代オリンピックとして毎回大規模になっていき、それゆえ情報量も爆発的に多くなったがゆえ、複雑化していている。
実はITシステムの費用はオリンピック運営予算では大規模を占めていることはご存知であろうか?
1964年の東京大会では新幹線や高速道路ができ、それが高度成長の基礎となった。その他、競技結果のオンライン配信をIBMが手がけたり、動画のネット配信やニュースサイトが立ち上がったりと、日本の成長に大きく貢献するきっかけになっている。
さて、2020年のオリンピック。この大会が新たなイノベーションを起こすことは間違いない。時期としては、大会の2年前にはテストスタートとなる。つまりは2018年までにはお披露目、結果的に2016年の今から準備をしないと到底間に合わないのだ。
オリンピックは選手やサポーターだけではなく、IT技術者もまたお披露目の機会となる。実はBBCではすでにインターネットでのストリーミング配信をしていたりするが、日本では遅れをとっているのだ。もしこのイノベーションの波に乗りたいのであれば、(というより、日本で開催するのに遅れをとってはいけない)即座に運営組織のプロジェクトを作るべきであろう。

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