【書評】ロールモデルの探し方をシンプルに考える
最近読んだ本「シンプルに考える」
内容が奥深く、何度も繰り返し読みたい一冊になりました。著者は言わずと知れたC Channel株式会社代表取締役社長で、元代表取締役の森川亮氏です。LINEがハンゲームジャパン時代に入社してから、今までの経緯や考えを書かれています。「無駄を省いて本質を見極める」のは、今の時代必須ですよね。
これだけインターネットサービスが増えているので、「効率化が実現した」という意味では、数年前よりも生産性が上がっていないといけないですし、仕事時間自体は短縮してもっとクリエイティブな自由な発想時間が増えているはずなのです。しかしながら、私たちの業務時間は一向に減っていないです。では、クリエイティブな時間が増えているかというと、そうとも言い切れません。
それは、やはり勤勉な人ほど「仕事を増やして」おり、効率化できるところも仕事にしてしまっている傾向にあるからです。「その仕事、本当に必要なのか?」見極めることをしていかないと、クリエイティブ力を磨く時間や物事を追求していく時間がなくなってしまいます。この本は、そんな「本質を見極める」ヒラメキを得ることができました。
また、すごく共感したところ「自分の感性で生きる」というテーマです。LINEですごい人というのは、共通点があり自分が好きなことだけをやって生きている、いいと思うもの、面白いと思うものだけを追求している、我慢や努力をしていないです。
これは凄く共感します。仕事は本来「つらい」けど「楽しい」ことで、努力は必要ないのです。努力が必要ないというのは語弊があるかもしれません。ただひたすら自分が好きなことを追求していけばよいのです。
先日たまたまメディアで読んだ記事に、「営業女性は、ロールモデルが見つからない」というのがありました。20代営業の女性の集まりで、3,4年すると先輩が前線を離れてしまうので、どういう方向性に進んでいいのか分からないという内容です。
ロールモデルとは、リーダーシップ論・組織論の用語です。ロールモデルを選定して、その人に基いて行動を真似ていくということです。確かに、憧れのロールモデルを持つことでその人みたいになりたいと思うことは、仕事をする上で高いモチベーションとなります。私もこの人みたいになりたいなと思う「ロールモデル」すごく沢山います。そこは、男性女性や職業は限定されていません。どちらかというと、男性のロールモデルが多い傾向にあります。
男性女性や職業という枠組みでロールモデルを決めては、ずっと見つからないでしょう。性別よりも、自分が好きでやりたい方向にはどんな人が前線に立っているかを見るようにしましょう。前提として、自分が何が好きでマニアックなほど時間をつぎ込めるかということが必須になります。自分が好きなことや面白いと思う事を追求していくこと、クリエイティブ力を磨いていくことそれによって、自分が本質的に何がやりたいかが見極められるでしょう。