情報は少ないほうが有利 地方で起業するメリット
「情報は少ないほうが有利?」
4月25日(土)に、第11回Samurai Venture Summitに参加してきました。
11回目ということですが、今回初めて参加してきまして、「今まで参加しなかったことが本当に勿体ない、、」と思えるイベントでした。
会場は、品川にあるマイクロソフト社にて。
ブーススペースには、各社新サービスがずらり。実際に見てみたかった話題の3Dプリンターで作成したクッキーがあったり、空き地や契約のない月極駐車場に1日単位で駐車できるアプリなど沢山の英知が集まったところでした。
アイデアだけはあって実行しない人はたくさんいますし、アイデアがあることで自分がすごいと勘違いしてしまう人もいます。アイデアだけでは価値はなく、実行しない人は一生実行しないままだと思いますが、ここには、本気度が並大抵ではない、ホンキが集結したサービスが沢山ありました。
また、セミナーも2会場同時開催をしており、興味のある内容に自由に参加できる形式です。私は時間の関係で2セミナーのみの参加となってしまいましたが、中でも興味を持ったのが、「場所にとらわれず活躍する地方スタートアップの未来」のセッションです。
地方で起業する場合のメリット・デメリットなど実際に地方で起業している方や起業の支援をしている方々がディスカッションを行う形です。
日経ビジネスにも掲載していた
○創業比率が高い地方自治 ※自治体の起業力も一目でわかる
1位 滋賀県竜王市 14.49%
2位 徳島県藍住町 6.33%
3位 沖縄県豊見城市 6.19%
4位 東京都利島村 5.69%
5位 岩手県陸前高田市 5.46%
6位 岩手県釜石市 5.06%
7位 沖縄県金武町 4.69%
8位 北海道北広島市 4.41%
9位 岩手県大船渡市 4.37%
10位 沖縄県宜野座村 4.34%
全国平均 1.84%
出所:総務省・経済産業省「平成24年経済センサス-活動調査」
参照:日経ビジネス
にもあるように、地方の躍進が続いています。
今回のトークセッションを聞いていると、地方にいることによって有利になる面が見えてきました!「コンサルティング」と称して、地方の活性化という名目で企業や地域活性化に入っていったりして、結果が出ず仕舞いという話をお伺いすることがあります。それは、実務を経験せずに本に書いていることを伝えているからだけ、ということがあるそうです。(と、お客様から聞いたことがあります。)本で勉強した事を伝える仕事は、コンピューターが取って代わってしまうでしょう。中にはコンサルティングと称して、お客様先に入ってそのままいなくなってしまうという話もあるようです。もちろん、すべてではないですが。
実際に地方で起業している方、支援している方の話というのは本当に為になりました。
今回お話にあったのが、下記のような内容です。
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◆テーマ:人材の獲得には苦労しませんか?
また行政の支援などの環境は整っていますか?
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・流動性は低いので、人材獲得は苦労しないです。
・地方の会社さんでマーケティングに困りそうなイメージがありますが、
Facebookのみを活用してうまく展開している。
◆テーマ:東京では得られない地方ならではのメリットはありますか?
地方ならではのスタートアップの具体例もあれば教えてください。
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・地方ならでは、地場ならではの仕事ができます。
・スタートアップが少ないので、東京の流行しているサービスを持っていくことができます。
・情報が入ってこないことがメリット、ノイズを受けないで本当に必要なことをやっています。
・自分たちの存在感を確立できます。
・地方ならではで、リピーターがすごく多いです。
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どれも印象的ですが、「情報が少ないことがメリット」がインパクトありますね。情報が多ければ多いほど良いと思いがちですが、情報過多ですと本当に重要なことが見えてこない、必要なことが見えてこない。洗練された情報やそうでなくても持っている情報を最大限生かしていくことが重要ですね。