プランと実行
組織において必要とされ評価される人材とは、「結果を出す」ことのできる人である。組織作る力を持った人のことだ。優れたプラン・ストラテジー、実行力の高いチームとその育成、人材を育てる為の土壌・文化を作ること、そしてもう一つ、責任者が考えるべきことは「結果が出るための仕組み」をどう作るかだ。人を育てても、歩かせる道自体が凸凹していてはメンバー個々がミスをしてしまう可能性は高くなる。
組織の責任者は、最終目的である「結果」を出す為に、しっかりと歩く体力をメンバーに与えるのと同時に、
道の舗装をしなくてはいけないのである。
組織の責任者というのは、組織としての結果を必ず出さないといけない。いかなる事情があろうともミスは絶対に許されない(それほどの厳しさを自分自身に課すべきだと言う意味) 当然、「完璧」や「絶対」というものはどの世界にもないのだが、「完璧」を本当に目指しても良いところ結果的に80点くらいなので、実際にはそれ相応の厳しい覚悟で以って組織の責任者は臨まなければならない。
「結果を出す」ことを求められたら、人は何をやれば結果が出るかを普通考える。色々なアイディアが出てくるだろう。しかし、何らかのアイディアを思いつき、アクションプランに落とし込み実行しても結果に結びつかない時がある。(実際には結構ある・・・) これはアクションプランの内容自体が悪いこともあるだろうが、それ以外にはそのアクションプランの実行過程に問題があることが実は多いと言える。実行(Execution)が不完全で徹底されていない場合、ほぼ間違いなく失敗する。どんなに大きな河でも源流は小さくそこからから最終的に海に流れていくように、物事には必ず流れがあり結果に繋がっている。必ず結果には原因がある訳で、それぞれの原因要因を分析して管理しないと結果を作り出すことはできない。
よく営業などでも使われる細かい数字指標管理KPI(Key Performance Indicator)はこれに基づく手法である。河に例えるなら、川幅の狭いまだ上流の方でもそこで何か悪いものが川に入れられたら最終的に海に流れ出た時に大量の汚染を引き起こすと同じで、どこでもその途中過程で何かミスが発生した場合、些細なことでも最終的な結果に大きな悪影響を及ぼすことがある。求める正しい結果は出ない、成功しないということになる。だから、それぞれの重要な過程における行動の量と質を常にミスがないように管理・ドライブ = 確実にアクションプランを実行(Execution)することが必須だ。もし、結果を導くまでの過程で特異的な変化が起きた際には、その場ですぐに何が原因でどういう性質のものなのか?結果に対してどう影響するのか?どう対応すべきなのか?・・・を確認し、組織単位で柔軟な対応行動を取るべきなのである。
ミスを徹底的になくす為に、常にミスの発生するリスクを事前に想定し対策を講じる。こうして、初めて結果を出す準備ができると言えるだろう。