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今あらためて組織力が問われる時代に、”負け組をつくらない組織”の作り方を研究していきます。

組織作る力

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組織とは人の集まりである。人の集まりである以上、不完全な集合体である。その不完全さを100%に近づけることが「組織作る力」である。

100%の組織とはどの状態であろうか? 私の経験から言うと、「リーダー不在ないしは限りなく少ない人数で、決められたプログラムを間違いなく遂行し、結果を出すことのできる組織」のことだと考えている。組織にはそれぞれに目的があり、それを達成させる(結果を出す)為に存在している。目的を達成させる為に無駄と障害のない組織 = 結果的にミスが少ない組織 が100%に近いと言える。(ミスとは単に失敗を意味しているのではなく、決めたことを実行できないという状態のことである)

ただし、これは機械的に組織を見た場合の話。 実際に私たちが関っている組織と言うのはそれとは違う。何故なら冒頭に示したように、組織は人の集まりだからだ。機械的な作業によって無駄とか障害それらを取り除くと言うのとは訳が違う。人があっての組織であるからして、人の根本的な部分「感情」、「気持ち」、「心」を無視しては組織は成り立たない。

社長自身が経営、営業、経理、人事、組織形成・・・など全ての面で優れていたらそれ以上言うことはないだろう。しかしながら、世界中の名実共に有名な経営者たちも、彼らは全ての面で優れているかと言うと私は違うと思う。彼らの優れている点は、「人をより研究し、人材を育成し、活用できること」なのだ。だから、自分ができないことでも他の仲間ができたのだ。

目的がそれぞれだとしても組織がその目的を達成させる為に行う全ての行動は人が行う。だから、組織は常に不完全さと隣り合わせである。ミスをしない人間はいない、常に高いモチベーションの人間もいない、みんな弱い部分を持っている。それをよく理解した上で組織の目的を達成 = 結果を出すことをマネージャーは求められている。それが「組織作る力」である。

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