腕がいいのに会社をダメにする人材の見分け方
腕がいいのに会社をダメにする人材。
とても残念なはずです。
とくに残念なケースは、昔活躍して会社を大きくすることに貢献していたはずなのに、会社が大きくなるにつれ会社をダメにする原因になっていく人材です。
かつてのスーパースターが、冷たい視線を受けながら去っていく姿は見るに堪えられません。
そういう人が一人でも減るように、出過ぎたことを書きます。
このような人材に当てはまるケースは、シングルポイントを作りたがる人材がまさにその可能性が高いです。
これは以前書いた「事業推進のボトルネックを作らないようにするための人材の見分け方とチェックポイント」にも出てくることです。
シングルポイントができると、会社がそのシングルポイントを作った人材以上に大きくならなくなるので、絶対に阻止しなければならないポイントでもあります。シングルポイントを作ってもいいのはせいぜい社長くらいで、できれば社長自身もシングルポイントにならないほうが組織として強いです。
シングルポイントを作りやすい人材の特徴は以下です。以下のような人材は極力マネジメント層に引き上げないようにしたほうがいいですし、自分がそうであるなら考え直した方が良いかもしれません。
1.情報流通経路や判断経路において、必ず自分しか経由しないビジネスロジックを作ろうとする人材(自分しか知らない情報を作ろうとしたりもします)
このような人材はどんなに優秀でも不正やミスを起こしやすいので、気をつけなければなりません。人事的にはシングルポイントができにくい配置を作る必要があります)
2.共有するファイルはPDF化して他の社員が修正出来ないようにする人材
会社のことを考えれば、全て修正可能な情報で保管したり共有したりするはずです。PDF化してしまうと、引き継ぐ人材がドキュメントを起し直さなければならないこともあるため、会社として非効率です。会社の拡大より、自分の成績や保身を優先する人材は腕が良くても危険です。
3.業務時間中に作業した成果物を自分自身の成果物として主張する人材
研究機関に所属する人材など、予めそのような契約をしている人材は別です。そうでなく、通常の雇用契約をしているのにもかかわらず、業務時間中に書いた文章の著作権を主張したり、集めた名刺を個人のものと勘違いしたりする人材など、会社を私物化するような感覚を持っている人材。
4.その他w
当たり前なので書かないですが、悪い報告をしない人材、遅刻する人材、挨拶ができない人材など社会人として最低限な部分は、言うまでもないですw
まとめると、自分の実力を知っているので、自分が働きやすい環境を作ることが会社を大きくすると信じて、それが行き過ぎて、気が付かない間にたくさんシングルポイントを作り始めます。
シングルポイントを作りすぎて、そのうち会社の勢いが自分の実力を超えようとすると、ストッパーになったり、若い芽を排除しようとしたり、いつの間にか魔物になってしまいます。そして、退治されてしまいます。。
自分がボトルネックになってしまう局面は重職にあれば必ず訪れます。その時にどのような判断をするかで自分自身を活かせるかが決まります。そして、良い判断ができた人はさらに大きく成長できるような気がします。