PowerPointでよく見る豆人形とか彼ら(パワポマン)の見つけ方part4《豆人形/Screen Beans編》
2015年2月10日追記 パワポマンは引退した模様です。(office.comからのデータ配信が停止しています)Screen Beansも同様です。
米Microsoftは12月1日(現地時間)、これまでOffice.comで行ってきたクリップアートの提供を終了すると発表した。近年利用が減少していたためという。
Microsoft、Officeの「クリップアート」提供を終了 Bingイメージ検索に - ITmedia ニュース
以前に書いたPowerPointのクリップアートについてのエントリの続編です。
PowetPointでよく見る彼らの見つけ方
PowerPointでよく見る豆人形とか彼ら(パワポマン)の見つけ方part2
PowerPointでよく見る豆人形とか彼ら(パワポマン)の見つけ方part3《サーバー編》
これをなんて呼んでますでしょうか?豆人形と言われることが多いように思いますが、正式名称はスクリーンビーンズ(Screen Beans)というそうです。豆とBeansというのは同じ意味なので直訳なのかそれとも日本と英語圏とで同じ感じ方をしているのかわかりませんが確かになんとなく豆っぽいですね。
この探し方ですがマイクロソフト社の英語版のサイトでそのままscreen beansと検索すると出てきます。
http://office.microsoft.com/en-us/images/results.aspx?qu=screen+beans
もしくはscreen beansには113というstyleが割り振られているようですので、そちらでも検索することが出来ました。
http://office.microsoft.com/en-us/images/results.aspx?qu=Style%20113#
彼らは表情がないことから色々なPowerPoint資料に登場しやすく、サラリーマンにとってその知名度は非常に高いと思われます。一方で配布用資料となると若干カジュアルなことからかその姿が消えていたり、自分で探そうと思うと(筆者のような紹介リンクを踏まなければ)なかなかまとまった種類が見つからないことから伝説の小人のようなもどかしい存在であると言えるかもしれません。そこで少し調べてみました。
ScreenBeans -- A walk down memory lane
上記のブログによればScreenBeansはMicrosoft自身がデザインしているものではなく、A Bit Better Corporationというデザイン会社に外注されたクリップアートであるようです。
そしてその会社のリンクを見てみるとTOPページにはこのような記載があります。
「home of the ScreenBeans®」
堂々とScreenBeansの故郷を名乗れるのは羨ましいですね。今ブラジルでW杯が開催されていますが、ポルトガル語のPowerPoint資料にもScreenBeansがいるところを見た記憶があることから彼らは世界進出に成功しているように思います。さすがにミッキーマウスには負けるかもしれませんが、ドラえもんには勝っているかもしれません。
ところが上記のサイトには英語でScreenBeansのライセンス販売を終了する旨が書いてありました。意訳するとこんな感じです。
「私から、お話をさせてください。私は16年前に、Microsoftのオーディションを受けました。そして、初期クリップアートとして加入させていただきました。それは、そのオーディションを受けることは、私にとって、大きな決断でした。そして、今日ここで、2回目の大きな決断をさせてください。私、ScreanBeansは、PowerPointを卒業します。」
嘘です。意味はだいたい同じですが。終了時期は2011年12月31日ということで今から3年弱前ですかね。そこから16年前を起算するに、ScreanBeansはもうじき生誕20年ということになりそうです。
そのあたりのところをもう少し調べてみようということで英語版Wikipediaの「Clip art」の項を見てみました。するとこのような記述があります。直接的な証拠はないのですが、今からおよそ20年前ということと合致することからScreenBeansはWord6.0にデフォルトで搭載された82個のクリップアートか、または3rd Partyによる追加パックとしてその生を得たのではないかと思います。
In 1996, Microsoft Word 6.0 included only 82 WMF clip art files as part of its default installation.
Microsoft社は消費者向けにもOffice365を販売することが決まっており、より一層多くの人がOffice製品に触れることになると思います。ひょっとするとScreenBeansが再登板または新たなるScreenBeansが生まれるかもしれません。クロッキーのように自由にポージングできる素材があれば色々と役立ちそうなので期待したいところです。
-------------------------------------
こんな記事も書いています。