DS liteを買うために並んだ人は3DSの値下げで購入に走ったのか?
少し前の話になりますが、スラッシュドットにこんな投稿がありました。
モバイルゲームは「クジラ」から儲けを搾り取れ - スラッシュドット・ジャパン http://slashdot.jp/mobile/article.pl?sid=11/07/31/0852257
- モバイルゲームは無料を餌に多くのユーザを集める
- その中からジャブジャブと課金してくれる「クジラ」を捕まえる
というのが要点です。ガラケーからスマホへの乗り換えが進んでいるようですが、割と優れたゲームプラットフォームであるスマホで従来のガラケー向けモバイルゲームがどれくらい頑張れるのか、とても興味深く思います。
さてそれに近いことを4年前にも感じでブログに書いたことがありました。
DSの成功で重厚なゲームが無くなるかもしれない:一般システムエンジニアの刻苦勉励
http://blogs.itmedia.co.jp/yohei/2007/07/ds_3fab.html
DS liteが2006年に発売され品不足になるほど売れまくった印象があり、DSをネタに書いてみたものです。Wikipediaを見るとPSP向けのモンハンがミリオンセラーを達成した年だったとのことですが、私が電車に良く乗る時間帯すなわち一般的な通勤時間帯では圧倒的にDSのほうをよく見かけたように思います。
今読み返してみると、DSは確かにそれまでゲームをしなかったようなユーザに売れたように感じます。それもあってか、私が「重厚」とイメージしていたようなアクションやRPGやシューティングのようなこってりしたゲームよりも、脳トレやパズル、数独のような軽量系のゲームが人気だったように思います。
ちょうど明治時代に「円本ブーム」という出版物の価格破壊があり文学が大衆化したことを知ったこともあり、DSがゲームの大衆化を招くのかなという予想をしました。
今はどうでしょうか。XboxやPS3は順調に売れているように思いますし、PSPでこってりしたゲームをやっている人も良く見かけます。Androidではあまりヘビーなゲームをしている人を見かけませんが、iPhoneでは重た目のゲームを見かけますし、実際にゲーム専用プラットフォームから出たゲームがiPhone用に移植されてもいます。
その一方でDSやWiiをやっていた「これまでゲームをしなかった人たち」はブームが去ったように離れていってしまったということはないでしょうか?おりしも3DSの価格改定があったことはDSを買った人たちが買い替えをしなかったことを指しているのではないかと感じさせます。
それと入れ替わるようにガラケー向けモバイルゲームはまだまだ元気そうです。しかしガラケーからスマホに乗り換える人がどんどん増える見込みの中でどれほどの人がモバイルゲームに移行していくか、全然予想できません。スキマ時間を習慣的に費やすというだけであればtwitterやfacebookや2chまとめサイトのほうがお金も使わなくて良さそうです。SNSプラットフォーム上のソーシャルゲームが勝つという目があるかもしれません。
ただ、こうして書いてみると徐々にゲームへ投下するお金が少なくなっているように感じます。となるとソーシャルゲームをやるといっても無料系ばかり、となるかもしれないですね。
DS(またはWii)のブームには乗っかったけれども今は家で眠っていて、モバイルゲーム・ソーシャルゲームもしていない人ってどれくらいいるんでしょうか?