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偽白バイ事件というのを聞くと知らない法律があるものだと思う

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ヤフオクに本物そっくりの白バイを出品した人が書類送検されたそうです。

報道による情報を参考に法律を調べてみると、県警の名前を入れたことが「公記号偽造罪」にあたるということで、白バイそっくりのバイクを作ることそのものは犯罪ではないそうです。となると「警視庁」を外して「特車二課」と入れる分には犯罪ではないということになりそうです。

さてこのような法律はたくさんあるようでして、最近では技適マークを取得していない海外版iPadを日本国内に持ち込むと電波法違反になるという問題がありました。法改正により現在では問題ない行為になったようです。

数年前には電波法でラジコンに関する法改正があり、それまでには建造物から500メートル離れていなければラジコンで遊んではいけなかったというルールが無くなりました。

同じく電波法では無線LANのIEEE 802.11aの製品を使う際に一部の周波数帯を屋外で使ってはいけないことになっています。

たばこ事業法ではたばこの値引き販売を認めていないため、たばこ販売に伴いクーポン券を配布したコンビニに対して財務省が行政指導を行うという場面もありました。

薬事法改正でインターネット上の薬剤販売が規制された際には、「調剤薬局の法定備品」があまりにも実態と即していないのでは?という意見も議論されました。ちなみにあらゆる調剤薬局はこのような備品を揃え、開局の際に検査を受けるそうです。錠剤やカプセルに慣れているせいか、薬剤師さんに目の前で調合されたら飲むのに緊張してしまいそうですね。

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素人が薬局を開くということはなかなかありそうにありませんし、煙草を取り扱うにはそれなりの手続きが必要ですのでたばこ事業法に注意を払うタイミングはありそうに思います。しかし私が知っているだけでも上のような「聞いて驚く」ような規制があり、日常生活で触法してしまうのではないかと思うと色々と恐ろしく感じます。

先日、アルゼンチンアリが都内で発見されたというニュースがありました。現在、日本では特定外来生物をリスト化しており、一部の動植物は日本国内で故意に移動してはいけないことになっています。ブラックバスの放流などを制限するためには必要なものと思いますが、子どもなどが持って帰ってきてしまったらどこにどのように相談すれば良いものか、心配に思います。法の趣旨もよくわかるためにそれに従いたいのは山々ですが、何を優先的に意識すればいいのかすらわからない状況になりつつあるのではないか、そのように感じます。私生活ですらこれですので、会社生活においては一般部門における法令遵守のための作業ですら、一昔前の法務部門のリーガルチェックの様相を呈しつつあるようにも思います。

どこの国の法律だったか忘れましたが、「神聖なる王の足跡は、これを踏んではいけない」という決まりのために心優しい王様はいつも部下に背負われて移動したという話を思い出しました。世の中の製品開発速度の向上、コミュニケーション速度の向上、社会システムの変革速度の向上、そういったスピード感と法制度の変更のスピード感がずれてきているようにも思います。しかしそれくらいのまったりしたスピード感も、場合によってはちょうどよいブレーキになっているのかもしれません。

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