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ルールが破られたらルールの存在自体を見直してみてはどうだろうか

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世の中にはいろいろなルールがあります。そのルールが破られることもあります。

ルールが破られたとき、どのような対策がされることが多いでしょうか?ルールを破る側にも動機があるわけですが、そのことはあまり考えられることなく「再発防止策」に焦点が当てられます。

たとえばルールの罰則側を強化するですとか、ルール破りの予兆となるイベントを拾って上司のチェックを入れるですとか、「号令」や「スローガン」による対策などが一般的なやり方であるでしょう。

その一方で、なぜそのようにルールを破る事態に至ったのかということを考えることがないケースがあります。例えばルールを制定する担当とルールを遵守させる担当が異なるようなケースでは特にそういったところまで考えが回りません。自分でルールを制定し、それを遵守させるようにしていればルールと現場感覚とのズレなどを吸収できるわけですが、そこがズレはじめると「再発防止策」もまたズレっぱなしとなってしまいます。

それを見直すにはルールが破られた時がベストであると思います。ルール見直しを行うのはルールを作ったり制定したりした担当者ではなく、ルールを破った人の事情をよく知る人であるべきでしょう。ルールを破るに至った背景を理解しているわけですので、「こんなルールじゃ守れないよ」という建設的な意見を述べることができます。

社内にマネジメントシステムを作るときはPDCAを基本とすることが多いわけですが、暗黙のうちにルールは永続的なものとして扱われ、いつまでも守られるような前提となってしまいがちです。その一方で、マネジメントシステムに「ルールが破られた件数を把握し、多いものからそのルールの改廃を見当(マネジメントシステムの外にいる人物が行う)」なんていう条項をつけておくと暴走を抑えることができて効率的です。

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