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ずっと心に描く未来予想図はほらハイペリ通りにデマントラ

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最近いくつか続いて意外な思いをすることがありました。

インターネットを見ていたとき、ふと孫正義氏の経歴が目に入りました。26歳の時にB型肝炎(慢性)になって入院し、余名5年か?と宣告されていたそうです。ご存じない方に説明しますとB型肝炎ウイルスが引き起こす病気には主に慢性肝炎と急性肝炎があり、むしろ危ないのは大人になって感染した人に発症する急性肝炎のほうです。慢性は子どもの頃に肝炎ウイルスと接触した関係でウイルスを保有したまま大人になり、成長して免疫力が強化されるとともに肝臓もろともウイルスを破壊・排除するという病気です。自覚症状がないまま何年も放置していると30歳前後になってようやく肝臓がボロボロになった頃に病気が発覚し、危ない状態になっていたということもあるようです。

一部の人には知られるところですが、自分も21歳の時に自身がB型肝炎(慢性)であることが発覚しました。と同時に入院しました。ただ孫正義氏と異なり、人生の大きな転換点となることはありませんでした。氏との志の高さの違いもあり、また医療の進歩により「余命5年」と言われるほど深刻な病気ではなくなっていたことがあるかもしれません。それでも孫正義氏が入院中に本を4000冊読んだと言われるように、自分も絶対安静の中でソフトウェア開発技術者の試験勉強をしてその後プロジェクトマネージャ、システムアナリスト試験の両方で最年少合格者となったという点には大幅なダウングレードを感じつつも共感を覚えました。(ただしB型肝炎ウイルスによる慢性肝炎は2010年になった今も完治するかどうかは運に左右される部分もある非常にきわどい病気であり、こじらせてしまった患者は生活に若干の制限を受けざるを得ないことなどを考えると、孫正義氏の今のご活躍を励みとも奇跡とも感じます。)

私が入院していて思ったことは、未来とは常に自分の手に余るものであるということです。だからといって努力を放棄しろとか、地道な積み上げを行わない言い訳をしようというものではありません。すなわち、自分の予測に基づいて行動することは、それが想定外の要因で崩壊した場合に大きな精神的ダメージをもたらすことがあるということを実感しました。

そんなことを考えつつ、さきほどコンビニに入ったところ有線放送で未来予想図IIが流れていました。私の解釈ですと、タイトルは未来予想図となっているものの歌詞は「まさか自分たち、こんな長続きするとはびっくりだね」と言っているように思います。「思ったとうりにかなえられてく」とありますが、そうなるよう努力したというよりは、今ある現実は思ったより良いですね、という印象を受けます。

さらに話はがらりと変わりますが、今日若干年配の方にいわゆる「モスキート音」を聞いてもらう機会がありました。iPhoneのアプリでそのようなものがあったのですが、以前試したときは自分も自分の妻も「キー」と言ってるようにしか聞こえなかったので半信半疑でした。ところが今日、それが聞こえないという方にお会いして非常に驚きました。いや、きっと自分も数年のうちにそちら側に行ってしまうのでしょう。

太ったり、モスキート音が聞こえなくなったり。自分の心に描く未来予想図では、いつかきっとそうなる日が来ると思っていますので素直に受け入れたいと思います。が、やっぱりモスキート音が聞こえないというのは目の当たりにすると驚くものですね。いつか病に倒れたり、会社が無くなったり、思わぬ大きな仕事が取れたり。予想通りに進まないことを楽しめる程度に余裕を持って生きていきたいと思います。

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