クラウドコンピューティングで目指すCPU利用率100%
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クラウドコンピューティングと切っても切り離せない関係の仮想化技術。仮想化による統合ではオーバープロビジョニングが起こりにくく、CPU利用率を高められることが知られています。実際には100%まで行かず80%くらいが良いようです。
我々の身近なところで車を取り上げますと、積載量4トンのところに4トン分荷物を積んで運びましょう、という効率化は見られます。しかしエンジンの回転数がレッドゾーン寸前になるところを常用するように積載量を決め直しましょう、という話にはなりません。
もちろんそれは物理的な特性(エンジンが壊れるなど)の影響が非常に大きいわけですが、この考え方の違いは未開拓領域をどんどん減らしていこうとするIT業界の勢いが感じられておもしろいと思います。
私が最近クラウドコンピューティングの話を聞いていて腑に落ちないところは、国内企業向けに国内拠点からクラウドサービスを提供しようとする話です。日本人は基本的に同じような時間に生きていますので、だいたいの企業のマシン負荷は同じ時間に高まるような印象があります。それは24時間でもそうですし、12ヶ月のスパンで見ても同じではないかと思います。
となると、ある時間に忙しい企業(昼間)と忙しくない企業(夜)がいてくれるからこそ24時間CPU利用率80%となって大きな効率化が見込めるところが、日本国内だけで利用した場合には山と山がぶつかり合い、谷と谷がぶつかり合うという形になってしまうかもしれません。
4月に新しいことが集中することに必然性はありませんので、エコを最優先するのであれば様々なイベントを少しずつずらすことでITリソースをスリム化することができるのではないかと思います。
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