若者の○○離れのテンプレート
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若者が離れたものの一覧はこちらの通りだそうです。
娯楽・暇つぶし
- テレビ離れ
- 読書離れ
- 新聞離れ
- 雑誌離れ
- CD離れ
- 映画離れ
- ゲーセン離れ
趣味・スポーツ
- クルマ離れ
- ゴルフ離れ
- プロ野球離れ
- 旅行離れ
- 腕時計離れ
- ブログ離れ
- スキー離れ
- パチンコ離れ
食べ物・嗜好品
- 酒離れ
- タバコ離れ
- わさび、からし離れ
- ガム離れ
- 理系離れ
- 献血離れ
こんなに離れていたら若者は何をしているか、というと何をしているんでしょうか。私もまだ20代ですがよくわかりません。若者が離れているというブログを書いている時点で若者ではないのかもしれませんが、若者の一員という自負もあり○○離れとして一括りされることにイラッと来ることもあります。(特に「最近の若いもんはスキーも出来ないから困る」のように上から目線で語られると。)そこでささやかな仕返しにテンプレートを作ってみました。
(1)冒頭でショッキングな事実を記述
インパクトが重要です。いかに若者が離れているかを印象付けます。
数字に頼る
- 10万台、昨年1年間で~した車の台数だ。
- 3年連続前年割れ、新聞の現状だ。
光景に頼る
- カバーをかけられた機械が立ち並ぶ。ここは~市郊外の~工場の一角である。
- ~通りを歩いていて「あれ?」と思った。普段なら飲み屋帰りのサラリーマンでごった返す時間のはずである。
言葉に頼る
- 「もう来年にはやめるとですよ」~職人のAさんは思い口を開いた。
- 「いらっしゃいいらっしゃい」~を売って20年のAさんは威勢のいい掛け声を出しながら手際よく店の商品を補充していく。
(2)原因を考える
(1)のネタフリを「なぜ~だろう」で受けます。しかし『風が吹けば(中略)桶屋が儲かる』のような複雑な考察は求められません。
身近な例の一般化
- そういえば地下鉄でこんな光景を見た。(中略)若者の対人スキルが下がっているのではないか。
- 部下(~歳)に聞いてみたところ、~という答えが返ってきた。
似た現象と一括りにして扱う
- テレビも同じく視聴者層の高齢化が問題になっているそうだ。そこからは若者の~心理が伺える
- 街中から~が消えたのも、ちょうど今の若者が~歳を迎えた頃だ。果たしてこの一致は偶然だろうか。
流行キーワードを添える
- ゲーム脳
- ゆとり世代
- 少年犯罪が多発した時期に多感な~歳だった影響もあるだろう
(3)背景を考える
丸投げします。できれば批判の届かない死んだ学者が良いですが、若者に詳しい学者にしておけば問題ないでしょう。目立った学位がない場合は大手広告代理店が無難です。ネットと政治に責任転嫁するのを忘れずに。
- 経済学者の~は著書の~でこう述べている
- M1F1層の心理に詳しい~氏はこう分析する
- それと反比例して若者がインターネットに費やす時間が伸びている
- インターネットの影響も見逃せない
- これも小泉改革のツケではないだろうか
(4)将来を憂う
文脈からすれば(3)で終わってもいいはずですが、それでは小学生の作文です。ここは大人の意見をしっかりと述べるところです。
先進国と比較する
- ドイツと北欧は安定感が抜群です
- それを英米が追い、他のユーロ加盟国が続きます
- 日本の先をリードした国では荒廃している、と反面教師にする高等テクもあります(シリコンバレーを代表する企業のgoogleでは~が常識らしい)→なぜかgoogle豆知識に。そろそろtwitterに交代か?
発展途上国と比較する
- 中国はちょっと下に見る感じで「中国に出張に行った際、~で驚かされた」
- インドは危機感を煽る感じで「インドの若者は農村に至るまで当然のように~している」
昔と比較する
- 私が入社した頃と言えば、先輩に~されたものだ
- 当時は~が常識であり、親戚に頭を下げてでも~したものだ
(5)未来へのエール
とはいえ、今の若者も捨てたものでありません。「頑張って僕たちの老後を支えてね!」というアピールを忘れずに入れておきます。
素敵な生き方をしている若者の紹介
- おじさんおばさん好みの若者(特にNPOとか海外ボランティアなどやっていると◎)
- ネットで解決しようとしている若者
- 日本への留学生(北欧または途上国)
次の世代に希望の種を見つける
- 企業のCSRとして幼稚園児へ教育を行う
- 道端(または電車)で遭った小学生とのハートフルなエピソード登場
新製品・新技術への夢
- 問題を一気に解決してくれそうな新製品(の基礎研究)
- 若者自身が新サービスを開発するの図
そしてこのテンプレートがどれくらい当てはまるのだろう、と思いそれぞれの○○離れのソースを検索してみると、こんな書き方の記事なんて見つかりません。さすがプロの物書きは違うなと思いました。
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