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1件のブログエントリの背景には29のtweetと300の気付き

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タイトルはハインリッヒの法則から。

以前オルタナティブブログのミーティングで「ブログのネタをどう管理しているか」という情報交換をしました。やはり多かったのは手帳やソーシャルブックマークにネタを書き留めておき、それらを結合したり、編集したりして1件のブログにするというものでした。エントリの品質を重視して下書きレベルで1週間も1ヶ月も熟成させるというタイプの人もいれば、1日1本や1週間5本などの数量基準を重視するというタイプの人もいました。

そのブログの素材を管理するツールとしては手帳とブックマーク(ブラウザorソーシャルブックマーク)の組み合わせが優勢でした。ブログの投稿ページの下書き機能やWindowsのメモ帳に素材を貯めるという流派もあるのですが、手帳の場合は矢印を引いたり図を描いたりという柔軟性が便利なようです。自分も手帳とはてなブックマークが中心になっています。

それが最近、ブロガーの間でブログ素材はtwitterにtweetするという流れが加速してきています。ITmediaをはじめとして多くのニュースサイトやブログでtwitterに投稿するためのショートカットが用意されていますし、タイムラインには興味を引く内容のポストが数多く流れていますので、気になったtweetをRTしておくという使い方も便利です。

twitterのタイムラインを読んでいると『!』とひらめき、何かの発想が生まれることが多くあります。また、140字のインターフェースは思いついたことをポストする敷居を低いものにしています。フォロワーの方から思いがけないフィードバックが得られることもあります。この3点により、twitterがブログネタの保管庫として用いられるようになってきているのではないでしょうか。

そもそも素材というのは何らかの気付きやひらめきの上に集まっていくもので、そういったものはどこで生まれるかわかりません。そのためこれまではいつでもどこでもメモが取りやすいよう手帳に素材が集約されていたのではないかと思います。

メモを取るというやり方を考えると、手帳を取り出し文字を書くというのは若干の面倒さを伴います。ですのですべてのアイデアがメモになっているようには思いません。文字として起こされる気付きの10分の1くらいではないかと思います。

それに対してtwitter+モバイル機器という組み合わせは、人によってはメモよりも投稿の敷居が低いように思います。特にRTで他人の意見をそのまま持ってくるような気軽さはメモでも適わないほどです。twitterのおかげで気付きを文字にしないまま、うっかり忘却してしまうということが減っているかもしれません。

その一方で、空いた時間にタイムラインを見る時間が増えると自分の頭を使う時間が少なくなるということがあるかもしれません。確かに誰かの提供した情報に対して賛成したり反対したりという機会は増えます。しかしこれまで蓄積した情報が頭の中で有機的に結合するような時間、すなわち「ぼーっと考える」時間は少なくなりがちなのではないかと思います。

タイムラインを見ているのは楽しいのでぼーっとするくらいならtwitterがいい、という方も少なくないでしょう。そうするといくつかの情報を列記して傾向などをコメントするというタイプのブロガーはtwitterのおかげで書きやすくなると思います。反対に、一件関連のなさそうな事象から何らかの背景を見出したり、創造性の高い仮説を考えたりというタイプのブロガーはtwitterをしていると創作の時間を奪われてしまうということになるかもしれません。

このエントリからしておわかりいただけるかと思いますが、私はどちらかというと後者のタイプです。今のところtwitter時間が短いので影響を受けておりません。

Comment(2)

コメント

『 1件のブログエントリの背景には29のtweetと300の気付き』

山口さん
タイトルだけで心底納得してしまいました。

JRXさん、コメントありがとうございます。
【タイトルでつぶやいてみる実験】をつければよかったですね(笑)
いつぞやのオルタナミーティングでは「エントリは100%を目指すよりも80%くらいで公開してしまうと補足や反論のコメントが集まり、思わぬ発見がある」という話が出ました。完結した文章は「ふーん」で読み流されてしまうのかもしれません。そうすると250気付きくらいでポストしてしまうのがいいようにも思います。(ただしやりすぎると知識不足と見られることも)

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