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鈴鹿キック!鈴鹿ビーム!鈴鹿バリア!

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愛知県から北陸に行く場合、岐阜県を通って北上する東海北陸自動車道と、滋賀県を通って北上する北陸道というのがあります。この両方の高速道路は南は名神高速、北は富山県の何とかジャンクションでつながっているためループになっています。このループを通って入ったインターチェンジから出たところ、料金がゼロ円として表示されてしまったそうです。

多くの人が好き好んでやるわけではないにしろ、JRの大循環と違ってシステムの不具合なわけなので対応しないわけにもいかないように思います。しかしながらごく一部の人のためにシステムを改修するのはもったいないような気がします。高速道路のパーキングエリアで眠ってしまったなど、異常に時間をかけて高速道路を通ると出るときに止められることがあると聞いたことがあるのですが、この件ではそちらの検知方法は有効ではなかったのでしょうか。

そして以前からあるオーソドックスなやり方が「バリア」です。中部地方にお住まいの方からしたら「鈴鹿バリア」の名前は懐かしいことでしょう。何年か前になくなりました。子供心をくすぐる名前で、何も無いどころか渋滞の温床で良いことなかったのですが通る時にドキドキしたことを覚えています。

これは非常にシンプルな仕組みでキセルを防ぐものです。誰かが東京から大阪へ行く時に上り線と下り線で人間が行き来できるパーキングエリアにとどまり、反対に大阪から東京へ行く人を探して切符を交換するとどうなるでしょうか。1人は東京から東京、もう1人は大阪から大阪までとなって激安で高速道路を乗れてしまいます。定常的に高速道路を走るドライバーが無線などを使って交換を繰り返したことから、それを防ぐためにバリアが創設されました。電車でいう検札と同じで、ここを通るときにそこまでの料金を回収するというものでした。

一部の悪い人のために切符チェックの人件費、バリアを作る工事費、渋滞、追突事故など多大なコストが支払われたわけですが、これを見逃してしまうとまじめに支払うのが馬鹿らしくなってしまうのでやらないわけにもいかなかったのでしょう。今回の件はETC割引でどちらにせよ1000円ということでバリアの意味はなかったかもしれませんが、割引が無かったとして、隣のインターチェンジで降りたらどうせ500円とかになってしまうんでしょうね。

もし今回バリアが生きていたらこういったループができなかったと思われます。もっとも、今回のケースで有効なのは鈴鹿バリアではなく米原バリアだったでしょう。その米原バリアもなくなりました。タイトルにするにあたっては米原バリアより鈴鹿バリアのほうがかっこよかったので鈴鹿バリアを採用してみました。強いぞ鈴鹿バリア。がんばれ鈴鹿バリア。日本(高速道路)の平和を守るのだ!なくなっちゃったけど。

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