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学部別で文系SEの志望動機を考えてみた

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さきほど、ひょんなことから『文系SE』を検索する機会を得ました。

文系SE

「文系 SE 志望動機」って検索する人は学生さんなんでしょうか。そんなことをgoogle先生に聞いているようでSEとして将来的に活躍できるかどうか心配になりますが、ひょっとしたらSEは第二希望で本命が別にあるのかもしれません。としたら手っ取り早くgoogle先生に聞いてお茶を濁すくらいにして時間を有効活用したほうがよいというのは見上げた根性だと思います。

思えば大学の頃、なぜか周囲から「志望動機考えてくれ」と相談されることが多くありました。第一志望は自力で考えるにしろ、滑り止めや練習台に受ける会社の応募書類が面倒だから、というのが主な依頼理由でした。だいたいは人となりを聞き、志望先を聞いているうちに本人にもやる気が見えてきて、「うん。そうだ。これでやってみる」と、自分は何も手伝わないで終わるということが多かったですが、本当に最後までまるまる考えたということとも無かったわけではありません。もっともらしい文章を作ってくれそうなやつだと思われて相談されているのですが、少なからずもその期待に応えられる結果を出してあげられたこともありました。

しかしながらにそんなうわべだけの志望動機を、しかも人に考えてもらったものを暗記し、相手に違和感も持たせないままに演じきる才能がある人物ならば志望動機なんてあやふやでも合格できそうなわけで、実質的に自分が考えた動機なんて意味がなかったんではなかろうかと、今になってそう思います。

おそらくはこのエントリもgoogleで検索したときの50位以内くらいには出るでしょうから、この思い出話とぼやきを読んでもらった上でほんの多少なりとも参考になりそうな、自分の妄想を多分に含む、効果の程は検証不能、書いた本人も責任持てないこの志望動機を見てもらえれば「あほらし」と思って自分で考える活力になるのではないかと思います。

テンプレート

  1. 学部を選んだ理由
  2. 学部で何をしたか
  3. 中でも楽しかったこと
  4. どんな仕事がしたいか
  5. そしてSEへ……

商学部(経営学部)

『私が商学部に入ったのはビジネスに興味があったからです。経済学、法学など机の上での勉強のための勉強という感じの学問が多い中、ソニー、サントリーなど今、この世の中で起こっていることを勉強できるということは非常に魅力的に思いました。ゼミでは企業研究を選考し、シャンプーのブランド戦略について分析を進めているところです。最近ではツバキのイメージについて自分でネットアンケートを実施しました。男性のほうが良いイメージを抱いている事が意外でした。そんな中で私が興味を持った仕事はSEです。メーカーや小売に就職してしまうとその会社の狭い世界に閉じこもってしまいます。システムの構築を通じて様々な会社の手助けができればおもしろいんではないか、そのように思うようになりました。特に御社は●●の分野でのシステム開発に強く、もし自分がその業務に携わることができれば色々な会社を助け、また自分も学んでいく事ができるだろうと思いますし、勉強した内容をお客様に還元して価値をアピールしていけるのではないか、というように考えています。』

これはだいたい自分の学生のときと同じなのでさっくり書けました。

経済学部

『経済学部の経済というのは経世済民といって世の中の人を助けるという意味から来ています。私は高校の時にアフリカの人を助ける募金のボランティアをしたことがあるのですが、その経験から貧富の差はなぜ生まれるのだろうと疑問に持ち、それで経済学部に入りました。国際労働市場における労働力の移動が為替レートに与える影響をモデル化するということを勉強しています。ドル高になると日本人がアメリカに出稼ぎに出るか?というような内容です。実際にはめんどうなのでほとんど起こりませんが、起こり得るという数値モデルもあります。今こういった状況で、反対に日本人の外国人出稼ぎ労働者が祖国へ帰っているというニュースは大変なことなのですが、研究上はおもしろい現象であると思っています。そんな中で私が興味を持った仕事はSEです。経済は国といった大きなレベルでの商品や人材の不均衡を解決するものですが、企業の中にも情報や在庫といった不一致を解決しなくてはならない状況が山積みされていると聞きます。そういった無駄をなくしていけばその企業も儲かりますし、地球全体から見たらもっと多くの人が幸せに暮らせるような社会を作れるんではないかと思います。中でも御社はERPに力を入れており、全社最適化を進める力を得るに最適のフィールドであると思っています。』

ボランティアなんてやったこともない、という友人に実際にモザンビークの人に古着を送っていたとか言えば?とアドバイスしたら詐欺師呼ばわりされました。

法学部

『私が法学部を目指したのは弁護士になってお金持ちになりたかったからです。もちろん現実を知って諦めました。(笑)ただしただ諦めたわけではありません。入学した時は法律は丸暗記するものだと考えていましたが、今では違う目線で見られるようになれました。私は著作権を専攻しているのですが、著作権というと違反している人を訴えてお金を取るというようなイメージが抱かれています。しかし法律というのは相手を一方的に脅かしてお金をせびるためのものではありません。法律がなければいちいち相手に話を聞いてもらうにも大変な苦労がいります。それが「法律違反ですよ」というと相手はびびります。それで話を聞いてもらえます。法律というのは話を聞いてもらうためのきっかけであり、道具でしかありません。あとは2人で話し合ったらいいんです。刑事の法律は絶対に破ったらいけませんが、民事だったら話し合ってお互いが納得したら1円ももらわなくてもいいんです。法律というのは素晴らしい道具なんだ、そういったものを作れたらなと思うようになりました。しかし今から国会議員や官僚を目指すというのも時が既に遅く、どうやったら自分がおもしろいことをできるんだろう、と考えました。そのときに先輩に相談したところ、システム作るのもおもしろいと聞きました。今人間がやっている仕事がシステムに変わると、社員は1日中パソコンの前に座るかというと、そうではないと思います。いけてないシステムだったらそうかもしれないですが、良いシステムは人間から単純な作業を減らし、自由な時間を作ってくれるものです。法律がいざこざを解消するための時間を節約して、人間同士が話し合って何か新しい事を考えるきっかけを与えてくれるように、システムも人間同士が顔を合わせてあーだこーだいう大切な時間を生んでくれるものだと思います。確かに自分が中学生の頃は待ち合わせするにも家の電話で連絡取り合って集合場所でぼーっと待ったりして大変でしたが、携帯を持ってからは待ち合わせ時間に本屋さんに入ったりコーヒー飲んだりと自由な時間を過ごす事ができます。優れたシステムを提供していく事で、同じような便利さを世の中に提供していく事ができると考えています。特に御社のコアな事業領域である●●はビジネスの流れを加速させ社員の力を引き出すことに有効だと感じます。そのお手伝いができたらいいなと考えています。』

正直に失敗や寄り道を認め、そこから良い経験を得たんだよ、みたいなパターンです。

文学部

『私は本が好きで、高校の時にキッテル熱物理学という本を読みました。100億匹の猿が1秒間に10回キーを叩いたとして、46億年続けたとしてもハムレットの内容と偶然一致する確率はゼロに等しいそうです。私はこのことを知って衝撃を受けました。なんと文学は偉大なのだろうと思いました。そしてシェイクスピアに憧れて文学部に進学し、言語学を専攻しています。これまでは軽量スクリプト言語の研究をしてきました。ゼミでは主にPythonの研究をしています。とても優秀な言語だと感じています。一通りの書き方しか存在しないという言語は有史以来多くありません。そこが気に入っています。そんな私は生まれてこの方、あまりコンピュータの分野に興味を持ってきませんでした。御社は成長性もありますし、OB訪問でお会いした先輩方の人柄が素晴らしく、とても社風が良いと聞いています。これまでの専攻が御社で生かせる場面があるか心配ですが、ぜひとも採用していただければ幸いです。』

すみません。文学部は思い浮かびませんでした。他の学部はだいたい学部名=ほぼ内容なのですが、文学部だと英文はじめ各外国語から日本語系、はたまた文化人類学とか哲学までカバーしていて広すぎます。しかし文学部の言語学でプログラム言語の勉強ができるところってあるんでしょうか。

そういえば西の雄(オスではない)と言われる某D大学の経済学部では第2外国語に「情報言語」としてプログラム言語が選べるというアレゲな時代がありました。(今は不明)

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