eBayで買い物をした時の様子を思い出してみる
ヤフーとeBayが提携へというニュースをITmediaで読みました。
この書き出し、昨日と一緒ですね。それはさておき、今年の春にeBayで買い物をすることになり、eBayとPayPalにアカウントを作って取引をしました。その時の事を思い出して書いてみようと思います。
目標
まず購入したいものはなんだったかというと、赤ちゃん用の簡易ヘルスモニターでした。新生児突然死症候群をある程度は予防してくれるという製品です。赤ちゃんの呼吸が止まるとアラームが鳴るという装置でして、新生児突然死症候群の予防もさることながら、寝ている赤ちゃんを遠くから見て「ちゃんと息してるかな」と不安になって見に行って確かめてしまうという親の心配を低減してくれます。
予算
ところがこれが国内で調達しようと思うとプレステ3並の値段がします。ところが並行輸入すると新品を航空便で送ってもらってもWiiくらいの値段になります。注文から24時間以内に発送というお店があり、そこなら1週間以内に入手できることが確からしい状況でした。そこを最後の砦とできるので多少は冒険ができます。おもしろいのでeBayで調達してみようという気持ちになりました。予算は2万円台。
調査
まずはeBayに出品されているかどうか調べます。製品名で検索してみると、10件程ヒットしました。うち半分が業者の新品であるところはヤフオクと似ています。検索オプションがあるので見てみるとUS onlyになっていました。WorldWideに変更して検索すると2、3件増えました。主にオーストラリアとアメリカからの出品があるようです。
行動
その中から4人ほどを選んでメッセージを送信します。日本人なので英語が下手でごめんなさい、という前置きを入れて、「赤ちゃん生まれたんです。日本人だけど購入できますか?航空便で運賃高くなってもOKなのでご縁があったら返信ください」というような趣旨で送りました。ちょっと不気味ですね。これをExcite翻訳でだいたいの文章を作り、alcに掲載されているか確認し、最終確認としてgoogleで同じ文脈が自然に使われているかを検索するという作業で英文を書きました。
反応
全員から返事がありました。外人さん優しくてびっくりしました。ヤフオクやってて「外国まで送れ」なんて言われたら返事すらするかどうか。しかも中には「あなたの英語、ちゃんと読めましたよ。自信持ってね!」というメッセージもありました。オージーのヌクモリティを感じました。
入札その1
入札方法はヤフオクなんかと変わりません。まずはかなりの安値で出ているオーストラリアから攻めることにしました。そうしたら1件目でいきなり50AUDで落札できました。たしか1AUD=100\を切っていた時期だったと思います。相手からは「近所の郵便屋さんで聞いたら、日本までの送料って50AUD近くかかるらしいわ。本当にいいの?」というメッセージが来ました。「余裕を見てPayPalに100AUD振り込むから請求書送って。」という返信をしました。そしたら翌日、私のPayPal口座に実費で92.5AUDの請求書が来ていました。ひとまずその通りに送金しました。トラッキングサービスで出荷が確認できたので安心して待てました。
入札その2
まだ届いていないとは言え、いきなり予算の半分で調達できそうな気配になってきました。おもしろいのでアメリカからも入札してみることにしました。アメリカからの出品は4、5台になっていましたが、入札に回るライバルも多かったです。チョコチョコと入札していると64.5$で落札できました。相手からは「送料いくらになるかわからんけど、送ってから入金ってのはイヤ。」というメッセージが来ました。手元で送料を調べて「商品が64.5$、送料は○○社のサイトによると45$、梱包費として10.5$払うから合計120$で請求書回して」というメッセージを送りました。そうしたら翌日にこれまた実費で64.5$+40$=104.5$の請求書が来ました。PayPalで決済して、荷物のトラッキング用コードを送ってもらいました。
到着
両方とも1週間以内に届きました。オーストラリアからの品物は郵便局扱いになる便で送ってもらったので、会社帰りに郵便局で受け取る事ができて便利でした。アメリカからの荷物は日本の運送屋さんに取り次がれて宅配ボックスに入っていました。ちょっと汚いところもありましたが、完全に動作していて満足でした。ただし「本当にこんなんで海外から送られてきたのか?」というほどの簡易包装でした。というか日本人が包みにうるさすぎるのかもしれないですね。持ち運び用の紙袋と相手に差し出す時用の紙袋とかあるくらいですし。
顛末
子供は無事大きくなりました。一度も呼吸が止まる事もありまんでした。そのうち寝返りしまくりでモニターの検出範囲を大きく超えてしまうので無用の長物となりました。寝返りのせいでモニターが呼吸を検出できなくなると爆音のアラームが鳴るので、隣で寝ているこちらの心臓が止まりそうになります。で、他の人に譲りました。
私見
そういうわけで、eBayでの『初』海外取引はお気楽に終了しました。仮に騙されていたとしても、PayPalがあるおかげで最悪の場合でも払込金を失うだけで済みます。(PayPalそのものは安全なものと考えた場合。ただしPayPalはフィッシングサイトが多いことでも有名。)私の場合は送料を考慮しても国内と海外で大幅な価格差がある商品でしたので、リスクを取っても満足な取引を行うことにしました。禁輸品や関税の問題などは注意しなくてはならないことは増えますが、YahooとeBayの提携でインターネットがもっとおもしろいものになることを期待しています。