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情報処理技術者試験お疲れ様でした

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    日曜日は多くのIT技術者の方が情報処理技術者試験を受験されたことと思います。お疲れ様でした。情報処理推進機構から受験者数の速報が出ていました。

    平成19年度秋期試験の受験者速報

    これを見ると、初級システムアドミニストレータの減少が目立ちます。エントリ試験への移行をにらんで様子見の方が多いのでしょう。

    システムアナリスト・プロジェクトマネージャ・アプリケーションエンジニアの高度3兄弟は受験者が微増しています。何年もかけて繰り返し受験されているという方が多い試験ですので、今回を入れてラスト2回のチャンスをものにしよう、という事だと思います。

    ともあれ試験は終わってしまったわけですので合格発表までは祈ろうが忘れようが結果が変わることはありません。あまりできなかったと後悔しているくらいだったら来年に向けて勉強し始めるのが良いと思います。もし受かっていたとしても勉強は無駄になるものではありません。

    さて、情報処理推進機構のサイトにパブリックコメントに対する検討状況(速報)という通知がありました。上で『エントリ試験への移行』という話題がありましたが、新制度への移行に対してパブコメを募集した結果の検討状況を発表したものであるようです。

    ざっと内容に目を通し、皆さんが気にしていそうなところをピックアップしてみました。

       
  • 出題範囲の見直しにおいては,現行試験を包含する形で新試験の出題範囲を設定しています(「中間報告書」P47~53 参照)    
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  • 新試験で追加された部分は,IT人材に求められる知識・技能の拡大による人材像の広がりに対応するもので,これまでと本質的に異なる知識・技能を問うものではありません。    
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  • 試験の継続性に十分配慮しています。    
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  • 試験制度改正後も現行試験の合格者が社会で適切に評価されるよう,新試験と現行試験の対応関係を明らかにします。    
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  • 初級システムアドミニストレータ試験については,エントリ試験に発展的に解消されます。    
   

        新旧対応表
        『平成19 年10 月16 日
        独立行政法人 情報処理推進機構
        情報処理技術者試験センター
        パブリックコメントに対する検討状況(速報)』より転載。    

    これを見てみると、セキュリティとストラテジストの試験以外は新旧が1:1で対応しています。セキュリティについては、情報セキュリティアドミニストレータと、テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)が統合して1区分になっています。それぞれの資格についてそれぞれの役割があるため、資格試験の本来の意義からすればこの2つの資格に優劣をつけるというのは意味がないことですが、合格者のスキルや難易度だけから判断するとテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)のほうが難易度が高い資格であると言えます。それを統合してしまうと情報セキュリティアドミニストレータの人にとってはお得感があり、頑張ってテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)に合格した人にとっては不公平感のあるように思います。ITストラテジストに関しても、システムアナリスト試験はかなり難易度が高い試験ですので、上級システムアドミニストレータの人がそのままITストラテジストに移行するようなことがあると不公平感の出るところとなるでしょう。

    反対に、情報セキュリティ、上級アドミニストレータのそれぞれの資格にはそれぞれの特色があったはずですので、試験の難易度が高いからと言ってテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)やシステムアナリストに吸収されたという印象になるとそれはそれで気分が良くないものがあると思います。何か良い解決策が浮かんだらパブコメしようと思っていたのですが、特に思い浮かびませんでしたのでパブコメをしていません。この問題は本当にどう解決したら良いのやら、という思いです。

    最後に私事で恐縮ですが、今回の試験で26歳以下の合格者が出ず、来年の試験で27歳以下の合格者が出なければ私ともう1人の名も知らぬシステムアナリストの方は永遠にシステムアナリストの最年少者のままです。逆に言えば、来年の10月第3日曜日の時点で27歳以下の方がシステムアナリストにチャレンジして合格すれば、その方は永遠にシステムアナリストの最年少者でいられます。なお、合格年齢がもっとも若かった人は23歳だか25歳だかという人がおられるはずです。その方は何年も前の合格者ですので既に30歳くらいになっていると思われます。簡単にオンリーワンになれるチャンスですので、腕に覚えのある若手の方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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