ビジネスランチで何を頼むか
業務で必要な知識を学ぶため、川崎まで研修を受けに行っています。
私1人で通っているので、お昼ご飯も1人で食べています。
1人で食べるのはあまり好きではないのですが、
便所飯するような年齢でもないので堂々と「お一人様ランチ」をしています。
便所飯といえば、研修会場のトイレの個室が足元丸見えのタイプでした。
トレーナーがアメリカ発祥のところだからかもしれません。
私の勤め先には社員食堂があるため、
滅多な事では外でお昼ご飯を食べる事がありません。
社員食堂にも色々なスタイルがあると思いますが、
弊社の社員食堂はよくある「カフェテリアスタイル」というものかと思います。
いくつかの窓口に並んでおかずやご飯をもらってからレジに並ぶというものです。
そのため、長い時間待つということがありません。
10人グループなどで食べに行ってもみんな揃って同じタイミングで食べ始めることができます。
そういう生活を長く送っていると、ビジネスランチでの注意点を
忘れてしまいそうです。今日もお店でたまたま隣の席になった2人組の1人が
先に食べ終わった上司に見つめられながら急いで箸を運んでいました。
仕事の延長で昼食をとる場合、席の上座と下座を考えたり、
メニューを渡したりお茶・おしぼりを渡したり、上着をかけるハンガーを渡したりということは
特に昼だけの文化ではありませんので問題ないかと思います。
ビジネスランチでの気の使いどころは、注文するメニューです。
業後に出かける夜ご飯と違い、昼休みの休憩時間は貴重です。
普通は1時間くらいだと思いますが、食事しながら1時間おしゃべりしたい日もあれば、
30分で切り上げて残る時間を寝たり本屋さんに行ったりしたい日もあります。
そういった場合、自分だけ最後まで食事を続けていると
何とも言えない居心地の悪さを感じる事があります(相手次第ですが)。
一緒に食事をする人(同僚・上司・取引先)の注文が
先に出来上がり、先に食べ始めてしまうことがあります。
その上、こちらが注文したものがなかなか出来上がらず、
間の悪いことに熱々のものだったりすると最悪です。
ふーふー言いながら食べるのにも時間がかかり、
相手を待たせてしまう事になります。
そこで、ベターなのは一緒に食事をする人に先に注文してもらい、
「同じもので」と頼むこと。そうすれば相手がほとんどの場合で
同じタイミングで食事が届きます。後は同じペースで食事を取れば
一緒にごちそうさまになります。
これが基本形かと思います。後はお店の特徴と
メニューの特徴をだいたい把握していれば
何も難しい事はないでしょう。
例外もあります。これからの季節、蕎麦がおいしく感じられます。
蕎麦が出来上がる時間はお店により、かなり違います。
見込みで茹で始める店と、客の顔を見てから茹でる店では
出来上がりまでの時間がかなり違います。
茹で上げておいた蕎麦を盛りなおすだけの店だと
(おいしくないですが)電光石火で出てくるところもあるでしょう。
それなのにこちらが「暑い時は熱いものですよね」などと言って
鍋焼きうどんでも頼んでしまったら。
うどんが届く頃には相手は蕎麦をすすり終わっているなんていうこともあり得ます。
そういうわけで蕎麦は要注意です。蕎麦には蕎麦カウンターがおすすめです。
いつも「同じもので」と言うのも芸がないという場合は
「とろろ」などのバリエーションをつけましょう。
なお、自分が蕎麦を頼んで相手が時間かかりそうなものを頼んだ時も困るパターンです。
蕎麦は「噛まずに食べろ」と言う人がいるほど、伸びるとおいしくありません。
ラーメンやうどんと比較して「だらだら食べるのが良くない」とされる度合いが強いです。
時間が立つとぐにゃっとしてきて見た目にも美しくないです。
なので大事な人とのランチでは蕎麦屋というジャンルそのものが鬼門だと思います。
それと、名古屋限定のネタで恐縮ですが
名古屋名物の「きしめん」はその薄い形状のおかげで茹で時間が短いです。
「きしめん」には「きしめん」というのも覚えておくと良いかもしれません。
どうしても麺類が苦手な方は、「親子丼」でカウンター攻撃しましょう。
どんぶり系は全体的に高速な部類だと思いますが、
天丼やカツ丼は揚げるところから作るお店だと時間がかかります。
親子丼はまず間違いなく卵と合わせる寸前まで仕込んでありますので
あっと言う間に出来上がります。
逆に、こちらが早く料理が届いた場合は自由に調整が効きます。
あまりチマチマと長い時間かけて食べるのもみっともないですが、
適度に会話するなどして、一緒に食事する方と
食べ終わりが同じくらいになるようにしたいものです。
初めて食事をする人で、食べるペースが想像できない場合は
親子丼や「おすすめランチ」や「日替わりランチ」が良いです。
親子丼が早いのは上でも述べましたが、「おすすめ」や「日替わり」も
かなり高速で出てくることが多いです。そういったものを活用して
早めに食べ始め、相手に合わせて調整するのが良いでしょう。
さて、今日は「牛もつ」がおいしいというお店に行きました。
隣の席に25歳くらいの男性と、その上司と思われる50歳くらいの男性がいました。
上司の方が先に注文したのは「もつ焼肉丼」でした。
(どんぶり系の中でも早く出来上がりそうなメニューだと思います)
ところが部下の人が頼んだのは「もつ煮込み(辛口)」でした。
私は「これは大丈夫か?」と思いつつ、隣の席で「もつ炒め」をつついておりました。
案の定、上司の方が3割くらい食べ進めたところで
やっともつ煮込みが運ばれてきます。熱い上に辛いのでなかなか箸が進みません。
そうこうしているうちに上司が食べ終わりました。
部下の人はその時点で「あ、待たせてる」と認識したようで、
急にスピードアップしました。そうなると上司は上司で
「あ、ゆっくり食べてていいよ」とフォローしたり、部下は部下で
「早く食べなきゃ」と心の中で思ったりして大変そうです。
なお、細かいことをぐだぐだと言いましたが
これらのアドバイスは名古屋で年上の人から聞いた話をもとにしています。
私自身は食べるのが遅い上、食べたいものを注文する意思が強いです。
大切な場面で失敗しないように頭の片隅に置いておくくらいにして、
できればこんな細かな事は微塵も思い出さずに好きなものを好きなように食べたいですね。