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キーボードの記号の読み方

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キーボードにはいくつもの記号がついています。

自分ひとりで黙々と打ち込む際には読み方を知らなくても困りません。
これが2人で協力して作業をする場合などには困る事があります。

「イフ エー イコール ビー アンド シー イコール デー ゼン イグジット」

良く間違うのはこの言葉です。

  • if a = b and c = d then exit
  • if a = b & c = d then exit

このように2通りに受け止める事ができるからです。

キーボードにはたくさんのキーがついていますので、口頭では
「これを押して欲しい」という気持ちが正確に伝わらないことがあります。

例えば、上の「アンド」については、ANDと入力して欲しいのか
& を入力して欲しいのか、わかりません。

& については「アンパサンド」という名前があるので
それを使えば誤解を避ける事ができますが、
相手が「アンパサンド」を知っている必要があります。

同様に、Enterキーにはリターンキーと言う呼び方もあります。
少し年季の入った言い方なのですね。
私はついリターンキーと言ってしまいます。
さすがにトランスファー(XFER⇒Transfer)と
エヌファー(NFER⇒NotTransfer)のことは思い出さなくなりました。

普段自分は記号のことを何と読んでいるのだろうと思い、
キーボードの左上から記号を順番に並べて記載してみました。

! ビックリ エクスクラメーション

" ダブルクォート 点々

# シャープ いげた

$ ダラ ドル

% パーセント

& アンパ アンパサンド アンドマーク アンド

' シングルクォート ダッシュ

( 丸かっこ開く 左丸かっこ 小かっこ開く

) 丸かっこ閉じる 右丸かっこ 小かっこ閉じる

- ハイフン マイナス

= イコール

^ ハット アクサン

~ チルダ

\ エンマーク

| パイプ

@ アット アットマーク

[ ] 四角カッコ/大カッコ の 開く/閉じる 左/右

{ } 中カッコ の 開く/閉じる 左/右

; セミコロン

: コロン

+ プラス 足す

* アスタ アスタリスク かける

< 小なり レスザン

> 大なり グレーターザン

, カンマ コンマ

. ドット ポチ ピリオド 点

/ スラ スラッシュ

? はてな

_ アンスコ アンダースコア

ANDを「アンド」と読んで&を「アンパサンド」と読むことで、
受け取り方を間違う回数をぐっと減らす事ができます。

こういったことはあまり大切ではないように思われるかもしれませんが、
実はとても重要なことです。J-SOXの対応でビジネスプロセスの
文書化が日本中で進んでおることだと思いますが、
重要なコマンドを利用する業務においては「デュアルコントロール」の
利用が検討されることがあります。

デュアルコントロールというのは2人で端末を利用することで
コマンドのミスや、不正を防ぐ仕組みです。
1人が端末に文字列を打ち込み、1人がその確認を行うものです。
1人でやると不正につながったり、ミスをし易いですので
そのような体制が用いられる事があります。

サーバのラックに内蔵されたコンソール周りといのは
物の置き場所がありませんので、マニュアルやチェックシートなどを
広げながら作業するというのは難しいです。
その都合上、1人がコマンドを読み上げ、もう1人がキーボードを
叩くというスタイルをよく見ます。その際に上のように取り違えにくい
読み上げ方を利用すると、作業が早くなります。

新入社員にプログラミングを指導する際には、
口頭で「条件のアンドがアンパサンドになっている」というように
アドバイスをしながら進めます。その相手が「アンパサンド」という
言葉に慣れていない場合、アンドマークとかシフトの6の記号などと
言い直しながらやる必要があり、時間がかかります。

自分の昔のことを思い出してみると、BASICマガジンのソースを
98に打ち込むときに友達と一緒に打ち込みをやると
ミスが少なかったように記憶しています。100行打ったら
読み手と打ち手を交代するようにしてゲームを作っていました。懐かしい。

ハットやパイプなどは普段の生活で見かけませんが、
&などは比較的目につきやすい記号です。
身の回りで&のことをアンパと言っている人がいたら
こっちの業界の人なのかな?と疑ってみてもいいかもしれません。

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