【書評】標準DOMスクリプティング
標準DOMスクリプティングという本を読みました。
DOM(Document Object Model)というのは
サイトに表示される内容=Documentを
オブジェクト指向的に捉えて扱うモデルです。
例えばこのブログも、いくつかのパーツにわけて考えることができます。
一番上の要素になるのはページ全体です。
これを人間の目から見てざっくり分解すると以下のパーツに分かれます。
- 『ITの「次」が読める……』という記述のあるタイトルメニュー部分
- 本文
- プロフィールおよび過去ログ一覧など
- ITmediaへのお問い合わせ
ここで、最近の投稿という部分に着目して取り出してみると
- DIVタグ(最近の投稿というタイトル)
- ULタグ(リストの先頭につける●や◆)
- LIタグ(各エントリへのリンク)
に分解できます。人間同士で会話をするときに
-
一般システムエンジニアの刻苦勉励というサイトの、
最近の投稿という部分の上から3番目のリンク先URLって何?
というように指定できることと同じことをプログラムにやらせるために
役立つのがDOMという約束事です。
こちらの書籍では、DOMとJavaScriptの関係がみっちり説明されていて勉強になりました。
FirefoxとIEとSafariとOperaでは大きな違いがあることも強調されています。
私は幸運にもクロスブラウザ対策というのはやったことがありませんが、
かなり大変なのだろうな、という事を書籍から感じ取ることができました。
DOMとは何だろうか?という気持ちで読むにはボリューム感がありすぎると思いますが、
本気で勉強したい方、この4月からシステム業界に入った方などにはお勧めです。
Web技術と言うのは昔と比べれば随分と発展してきたと思います。
テレビなどでも広くもてはやされていると思いますし、技術者からの人気も高いです。
本日もオルタナティブ・ブログ内のこれだから、IT稼業はやめられない(代替案のある生活)
というエントリでLAMPという単語を見かけました。
LAMPというのはLinux + Apache + MySQL + P言語(Perl,PHP,Python) のコンビネーションです。
HOSTなどで計算を行った結果を多数の人に簡単に見せるにはこの構成が気軽で便利です。
(少し非力ですので、この構成ないでバリバリの計算をこなすのは厳しいかもしれません)
エンジニアが頑張って構築したシステムの中枢では、計算がゴリゴリ行われます。
処理するのはSolarisかもしれませんしwindowsかもしれませんしHOSTかもしれません。
しかしその計算結果は磁気データのままシステムの中で眠っていても全然役に立ちません。
何とか庁に放置されている1600万枚の紙と同じくらい無意味です。
インプットとアウトプットがあって初めて「システム」は成立します。
そのアウトプットは、最終的に紙か画面に表現される場合がほとんどです。
電気やガスの利用料金であれば印刷されて配達されますし、
わざわざ印刷するような必要のないデータは、画面に届けられます。
画面に表現される場合は、NotesクライアントやWebブラウザ等が見やすいように表示します。
DOMはその表現形態を豊かなものにする1つの道具です。
「WebなんてのはHOSTの結果を右から左に流してるだけのおもちゃ」
だと言われることもあります。
確かに計算量だけを判断すればHOSTの処理性能には叶わない部分もあります。
しかしユーザに有意義な情報を伝達する、という目的を実現するためには、
システムの出口で人間と直接触れ合う部分を担当するWebインターフェース
というものも欠かせない存在であると言えるでしょう。
(16色で作るキャラベースの画面にも独特の良さがありますが)
そのように考えると、Web技術というのは
- インターネットでWeb2.0とか言うのが流行してるから、
というのとは別に、重要性を秘めたものであるように思います。
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コノブログ ハ セイジョウシュウリョウ シマシタ (エラーコード 0)
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