QC7つ道具 loves べつやくメソッド
情報処理技術者試験では定番の問題に
QC7つ道具というものがある。
QC7つ道具はシステムエンジニアなら試験対策じゃなくても
知っておかなくてはいけない知識と言っても過言ではない。
とはいえすべての道具を何も参考にせずに
エクセルでちゃちゃっと使いこなせるという人は
自分も含めてほとんどいないのではないだろうか。
そういうわけで復習を兼ねて7つの道具のうちの
有名な2つを取り上げてみる。
べつやくメソッド風に。
こちらはパレート図。経済学部ないし商学部あたりを卒業していたら
「パレート最適」を習ったはず。そのパレート最適を考えた
ヴィルフレド・パレートにちなんで名づけられた。
ということをさっきWikipedia先生に教えてもらった。
パレート本人が作ったものだと思っていた。
何かの現象を頻度の順番に並べ替えて100分率を作るところまでは
オリジナルのべつやくメソッドによく似ている。
それらの元となるデータの値をそのまま棒グラフで表すとともに、
その割合を積算して折れ線グラフで表す。
はい。赤いところが重要です。テストに出ます。
オリジナルべつやくメソッドではそれぞれの気持ちの大きさが
割合としてすっと頭に入るというところがポイントでした。
パレート図では、データの実測値とそれが全体に占める割合とを
同時に把握することができます。
すなわち上の図で説明すると、帰り道で「あー疲れた」と考えていた時間は
棒グラフから50秒だったことが読み取れます。
対応する位置の折れ線グラフを見ると全体に対しては55%くらいだった、とわかります。
オリジナルべつやくメソッドですと秒数を考慮せず「5割ちょい?」
という表現になりますので、ここがパレート図の優位点であると言えるでしょう。
(もちろんその「ざっくり」感はオリジナルべつやくメソッドの魅力の1つでもあります。)
それに加えてそもそもパレート図なんて作ってたら原稿を書くスピードが
従来の10倍どころか2倍にすらならないでしょう。めんどくさいですから。
この「めんどくさい」は他の7つ道具にも共通するところがあります。
(最近はそのめんどくささを補う素晴らしいツールがたくさん出ています)
また、二八の法則(にはちのほうそく)ということがよく言われます。
学生運動に元気がないとか言ってるけど全体じゃ2割しか考えていないんだから
無視してしまえばいいや、というような意思決定にも利用することができます。
同様に、疲れたのは半分強ですから半分弱は元気ってことですね。
なら次の日の有休はとりやめだね。余裕で会社来れるよね。半分だもんね。
という客観的事実に基づいた公正な意思決定の材料にもなります。
こちらは管理図と言われるものです。
ここでは試験当日のテンションを表現しております。
- 0……一番低いところ。この場合は睡眠状態。
- 40……下方の管理限界線(LCL)。仕事や勉強の最低起動ライン。会議で舟を漕ぐ。
- 50……管理中心線(CL)。平均的なところ。自分にとってはご飯を食べているとき。
- 65……上方の管理限界線(UCL)。テンションを上げすぎてケアレスミスを多発する状態。
- 100……一番高いところ。暴れ馬に追いかけられるとかでしょうか。
人間のテンションなんてそこまで自由にできませんが、
ある程度はコントロールすることもできます。
会社であればおやつを食べたり、トイレに行って腰を伸ばしたり、
お茶を淹れに行っておしゃべりしたり、というものかと思います。
そのような変動を数値化し管理していくのが管理図になります。
時系列的にデータを蓄積していくところがポイントです。
「製造年月日が月曜日の車に乗ってはいけない。
工場の作業員に日曜日の深酒が残っているからだ」
という外国のジョークがあると聞きました。もしそれが真実であれば、
曜日ごとの不良品の数を管理図に表すと月曜日生産分だけが
特徴的にLCLを下回る、というように見て取れることでしょう。
作り始めるまでは結構おもしろいと思ったのですが企画倒れでした。
テンションがLCLを下回ったので寝ようと思います。
残る5つ道具はまた気が向いたときに。