オルタナティブ・ブログ > 本橋ゆうこの「エンガワで背泳ぎ?!」 >

「エンガワ=縁側」は、完全な「家の中」でも「外」でも無い「宙ぶらりん」な空間。そこには誰でも気楽にぶらりと立ち寄れて、しゃべったりお菓子を食べたり。情報交換や一休みに飽きたら、すいと立ってまた自分の仕事に戻って行ける。そんな風にゆるくて、ちょっと元気をもらえる所。そんな皆が好きな「縁側」で、いつも空を見上げながら何故か「背泳ぎ」をしている…そういう雰囲気のあるブログを綴っていきます。

「あけましておめでとうございます☆」とネットの片隅で愛を叫ぶ

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新年あけましておめでとうございます!!
...いやもう、油断してたらとうとう、久しぶりを通り越して年が改まってしまいましたが...(汗)とりあえず、超久々のブログ更新でございます。。今年は!ちゃんと更新!します!(気合)

さて、皆さまには久々すぎてほぼ「初めまして」と言いたいレベルだと思いますので(苦)、もう前の話題とかいったん横に置いて、まずは最近読んだとっても素敵な本のご紹介などしてみたいかと。
実は昨年中にこちらを献本頂きました!著者様、ありがとうございました!
(私も、少しだけお手伝いさせて貰っています...汗)


渡辺由佳里著 / 朝日出版社
「ゆるく、自由に、そして有意義に ストレスフリー・ツイッター術」


...本当はもっと早く感想をブログにアップしたかったのですが、色々手間取っているうちに年を越してしまい...でも、やっぱりこの本は是非ともご紹介したい、と思っていましたので、いっそ新年一回目の更新でと!

まずタイトルからわかるように、この本は「ツイッターの上手な使い方」を解説した本なのですが、この本が他のハウツーものっぽい本と一番大きく違うのは(もちろん入門編としても大変わかりやすいです!)、この本の中には

生きた「人間」がいる

ということだと私は思いました。
いわゆるハウツーもの本が扱うのは、ツールや知識や...色々あると思いますが、それは「何か」であって、「誰か」のことではありませんよね?

でも、この本の中には、ツールも知識もあることはあるけど、それにもまして「それらのツールを使う、知識を使う、何処かにいま現実に生きている「誰か」、名前を持った個人がいる。その人の「人生」が垣間見える。

出身も環境も背景も様々な、そういう色んな個々人の人生の1ページ、のスナップ写真を通して、そこにこの「ツイッター」という独特な新しいツールがどんな景色をもたらしつつあるのかが、リアルに感じられる。
「あ、私がこれから使うとしたら、この人みたいに使うのかも」「これは自分の使い方に似てる」そんなことを考えながら読んでいると、まるで登場人物がいきいきと動く映画を見ているようなワクワク感があるのです。
まだ自分がツイッターを始めていない頃に読んだとしても、絶対に「今すぐ始めよう!」と思ったでしょう。

そういう意味で、これは本当に素晴らしい入門書であり、沢山の魅力的な使用例を集めたアルバムのようでもあります。著者さんの旦那様やその周辺の方々の活躍などは、海外のインターネット事情の動きの速さをダイナミックに感じさせてくれて貴重だと思いました。
だからけして初心者向けだけの本ではありません。知っている人が読めば、さらに奥深く楽しめる筈です。

もう既にツイッターをばりばりと使いこなしている人も、そうではなくて、話題らしいから今から初めてみようかなぁ...とお考えの方も、是非一度お手にとられて見て下さい。
タイトルの通り、「ゆるく、自由で、有意義」で、そしてまた、良質な短編小説集を読んだ後のような気分になれる、とても素敵な本ですので。
書店等でお見かけの際は、どうぞ宜しくお願いしますね。



...ろっとぉ。ついでに昨年中の忘れちゃいけない話題をもう二つほど。。(汗)


上の話とも少し繋がるかもしれないのですが。
去年の暮、このブログを通じてとある試写会にお招き頂き、たいへん面白い映画を見てきました!
これのエントリをアップしてほどなく全国で公開される予定の


「ソーシャル・ネットワーク」


という映画です。
これがほんとに面白い!一言で言うと、エキサイティング!!

さっき、「ツールの向こうに生きた人間がいる」というような内容の話をしましたが。
正しくそういう物語なのですね、この映画のテーマが。
これは今まさに全世界的にブレイク中(ですよね...?)の、世界最大のSNS「フェイスブック」の創設者、といっても当時まだハーバード大学の寮に暮らす一学生だった、マーク・ザッカーバーグの物語です。
...これだけでも結構、惹きつけるものありますよね?

さらに、この映画が凄いのは、単純に若者の最先端のネットビジネス業界における奇跡のような成功と、そこから起こる挫折やトラブル、周囲に集まる個性的な人々を見事に描ききっている...というだけではなく。

ネットのような、一見、「人間性」とは最も遠くかけ離れているかに見える情報技術サービスの背後にも、「やっぱり"生身の人間"がいるのだな...」と大変リアルに思わせてくれる点です。
巨大SNS「フェイスブック」の前身となるサイトが誕生した理由なども、本当に呆れるほどの、人間臭いといえばあまりに人間臭い、そういうちょっと「エッ?」というような理由から始まっていたりします。。

...実は自分は、いわゆる「ネタばれ」をせずに作品の紹介とか説明をすることが物凄く下手なので(汗)、とりあえずこのくらいにしておきますが。
日頃からネットとかIT全般に関係が深い人も、そうでない人も、絶対に観て損は無い映画だと思いますので!
この監督も役者もカメラも音楽も、表現として、巧い!としか言いようがない。
全力でお薦めです!(奮)



と、他人様の作品のご紹介だけで新年第一回目のブログが終わってしまうのもアレですが。。(汗)

去年は本当に、自分にとっても、動きが少ない様に見えて、何だかんだと結構色々ありました。こちらでブログを掲載してもらえることになったのも去年からですが。それ以外にも。。
初めて全面的にイラストを担当させて頂いた本がめでたく出版され、さらに年末には、その前の某座談会からの流れ的に、どういう次第か、恐縮にも生まれて初めてテレビ番組に出演させて頂いたりと、今から考えると目が回るような気もしますが...。(汗汗)

これらの全てに共通してあるのは、私の場合、実は「ネットと言う存在があったから」という事実、なのです。

もう随分と昔になりますが、田舎で、さっぱり冴えない学生生活を送っていた頃から、私はずっと
「自分がここに居るということを、どこかの誰かに知って欲しい...」
と、長いことそう思っていました。それは願望とかいうよりは、ひどく切羽詰まった「飢え」に似た感情でした。

まあ、そのくらいの年頃にはよくある思考パターンですが。「例えば今とつぜん自分がパッタリ死んでしまったら、こんな風に悩んだり、苦しんだりした自分の存在は、誰にも、"在った"ということすら気づかれないまま、この世から完全に無くなってしまうものなのか...そんなのあんまりだ...。」と、まあ大体そんな感じで。
絵を描いても、勉強してても、何をしても常にそういう思いはありました。

そして、これはきっと誰にでも多かれ少なかれ抱いたことのある普遍的な感情なんだな、と気付いたのは、割と最近のことだったりします。

そんでもって今。
私は、まあ色々紆余曲折あった上で、担当の方々とネット上で打ち合わせながら、イラストのお仕事を電子メールを使って納品し、ツイッターやイラストSNSで趣味嗜好の近い、気の合う仲間達と毎日のように会話し、私がアップした漫画やイラストを何千人もの人が閲覧して感想や評価をくれたり、私も別の誰かの作品に熱いメッセージを送ってみたり、日々の些細な出来事に一緒に喜んだり悲しんだり―...。
そういうことを、コーヒーでも飲みながら深夜にこうして一人、ブログに書いていたりする。

つくづく、面白い時代になったものだと思いますね☆

今年はどんな一年なるんでしょうか?昨年以上に刺激的で、面白く、かつ多くの人ともっともっと繋がって行けたら...そんな一年になると良いな。。


と言うわけで。こんな不器用な人間ですが、今年もどうぞ宜しくお付き合いのほどをお願いします!

皆さまにとっても素晴らしい一年になりますように。。



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