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「エンガワ=縁側」は、完全な「家の中」でも「外」でも無い「宙ぶらりん」な空間。そこには誰でも気楽にぶらりと立ち寄れて、しゃべったりお菓子を食べたり。情報交換や一休みに飽きたら、すいと立ってまた自分の仕事に戻って行ける。そんな風にゆるくて、ちょっと元気をもらえる所。そんな皆が好きな「縁側」で、いつも空を見上げながら何故か「背泳ぎ」をしている…そういう雰囲気のあるブログを綴っていきます。

結婚式のなれそめ動画用イラストを作成しました(仕事)

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なれそめイラスト付録002.jpg
ごぶさたしております。生きてます(何度目)
なんやかんや色々とやっており、低浮上が続いておりますが。。
本日は、ひさびさにココナラでのお仕事報告です。表題通り結婚式の新郎新婦さんのなれそめをご紹介する動画用のイラストを作成しました。(※画像の掲載許可はいただいています)
表紙・エンドロールも入れて12枚です。実際の会場では、動画上映に合わせて、フキダシの中の「?」についてシーンの当事者が説明されるようです。
なれそめ動画サンプル002.jpg
制作形式としては、いわゆるYouTube動画ですね。じつは自分、大昔に結婚式のビデオ撮影のバイトをしていた経験があるんですが、最近はこうなのか~と隔世の感がありました。ご自分で編集してアップまでできるのね...という。
ご注文いただいたイラストですが。まず大まかな動画のストーリー案を伺ってから、ご指定のシーンごとにこちらでラフ案を作成し、提案した内容にOKが出たら下絵→ペン入れ→仕上げ、と各工程に進んで行きます。
今回は結婚式という実在の方々が多数参加されるイベントですので、イラスト制作でも部分的にリアル調の似顔絵に近いテイストを取り入れてみました。
なれそめ動画サンプル001.jpg
特に新郎新婦さまのご家族・ご親族さまですね。以前の式場バイトの経験からも、こういう時の映像は何度も見返す可能性が高いので、ご家族の肖像などはきちんと特徴を捉えて似せるほうが、後で懐かしいと喜ばれると思います。
(その分、リアル調の似顔絵を何点も描くことになって自分が大変ですが汗)
なれそめ動画サンプル004.jpg
なれそめ動画サンプル005.jpg
ただ、それだけだと若干動きの少ない硬い感じのイラストになってしまうので、楽しい動画にしたいとのご注文でもあり、漫画っぽくするところはわりと思い切ってギャグ調にしたりもしています。もちろんイベントの性質を考えて決して下品にならない範囲ですが(色んな立場・年代の方がご覧になるので)
なれそめ動画サンプル003.jpg
最後にエンドロールですが、ご注文主様側で後から文字を入れられるように、横にスペースを作ってあります。冒頭のタイトル画も同じで、両サイドには後からご両家のご芳名が入ることになると思います。(ご注文があればこちらでロゴまで考えて入れたんですが、今回はそれはご発注ありませんでした)
なれそめ動画サンプル006.jpg
ここからはおまけですが。結婚式などの伝統的イベントには約束事が多いので注意が必要なこともあると思います。日取りや衣装、順番などにも意味があるので、厳密に守る必要がある時は、ちゃんと調べて描いた方がよさそうです。
今回は多分そこまで要求されていなかったみたいなので、わりとゆるく描いてますが、それでも服装などは一応いただいた資料写真を参考にしてます。
あともう一つ、とても大事なことがありまして。それは「こういった式の本当の主役は女性の皆様である」ということです。なので、もちろん新婦さん、ご親族、友人の女性のお客さん、そういう方々がちゃんと喜んで、後から映像で見返して良いお式だったと思ってもらえるように、絵にする時もなるべく女性陣を自然なチャーミングさで表現できるように描くことを意識しています。
(他は手抜きしてかまわないという意味ではないです。念のため...)
まあ気持ちの問題ですけども。リアル調の似顔絵なんかは、写真とかを参考に本人の特徴をやたら強調して描こうとするとカリカチュア的になる場合がありますが、こういうセレモニーで使うにはあんまり向いてないことも多いので(使えることもあります。ケースバイケースで)匙加減が大事かな~と。
あくまでお客さまが気持ちよく見てもらえるように似せる努力が必要ですね。
細かいところでは、せっかく新婦さんや新婦のお母様などが時間かけて選んだウエディングお衣装は、最低一回は全身がきっちり入る画角で絵を残しておく(ここで言う"全身"とは足の先まで、ではなくドレスの広がった裾の末端まで入れる、という意味)とか。動画や写真はテーブルに飾り付けられた豪華な花やグラスとかをムーディに撮っておくと後で編集の繋ぎに使える等...ですか。
(今回はまだドレスがマーメイドという以外決まってなかったんですけど)
にしても、こういうセレモニーの動画用イラストを、ココナラのような場所で個人間でやりとりされる時代になったんだなと感慨にふけったりもします。
お仕事させていただく者にとっては、いくつもある中の一つの絵のお仕事ですが。発注される新郎新婦のお客様にとっては、人生でたった一度のかけがえのない重要イベントかもしれない、という点を忘れないようにしたいですね。
なるべくなら最後まで気持ちよく、後悔のない人生の貴重な瞬間として残って欲しいので。作品がそのお供として傍らを飾ることができれば幸いです。
それでは今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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