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センシティブなプロジェクトで注意したい「言葉選び」

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こんにちは、吉沢です。

さて今回は、私が駆け出しコンサルタントだった時代に経験した、「言葉選び」に関する痛い思い出と、そのビジネスへの応用をご紹介したいと思います。

Words

まず、このテーマについて私が最も思い出すのは、駆け出しのコンサルタント時代に担当した、ある企業の特定の事業所で事故が発生し、その原因となっているであろうと思われる

「風通しの悪い組織風土」

を変革するための営みを、その事業所のマネージャー陣と検討した経験です。

このとき、初期の会合にて、私が制作したたたき台資料を元に、どのような施策を打っていこうかという検討を行ったのですが、どうにもこうにも、話を進めるほど、会合の雰囲気が「どよ~ん」としていくのが感じられました。

そこで、どうにも我慢できなくなり、「何か進めにくいこととか、お気になることはがあるのでしょうか?」と質問してみたところ、そこからこんなお話が出てきました。

・私が制作した資料の中で使われている「話し合い」という言葉が、とてもネガティブな印象がある。こういう問題が起きるたびに、「話し合い」が大切だということになり、実際には一方的に、えらい人たちの話を聞かされるという場面に遭遇することになり、”また今回も意味のないことを・・・”と思ってしまう

・(私の制作した資料で紹介している)「ひざ詰め会議」という言葉は、その中でも特に、本社から重役がやってきて、大名行列のようになってしまう状況の代名詞的な意味合いがある。こういう方法は、聞くだけでうんざりする・・・

この話が出てきたとき、私個人は心の底から「なるほどなあ~」と思うと共に、如何にそこまでの会合がかみ合っていなかったか、痛感することとなりました。

当時勤務していたコンサルティング会社では、「話し合い」などについて深い知見があり、私個人も他の案件を通して「いい話し合い」の成功イメージを体験として持っていたため、言葉を発するたびに、ポジティブな意味合いで話し続けていたわけです。

ところが、そういった言葉をこちらが発するたびに、先方メンバーからすれば、過去のいやな体験が思い起こされ、どんどん気分的に沈み込んでいたのです。

こうした経験から、最近私がよく行なっている方法に、次のようなやりとりがあります。

1.まずは相手の話をべたに聞く

2.ちょっとした合間や、休憩時間前後などに「何か、お互いでかみ合っていなかったり、意味が違うかな、と思う言葉ってあります?」と確認する

3.さらに、感情面での感じ方をさらっと聞く。「それ以外に、気持ち的にそちらの会社で悪い意味を持ってる言葉とか、気をつけないといけない言葉ってあります?」など。

このように、相手との全体的なやりとりではなく、敢えて特定の「言葉」に着目することで、感情的に配慮が必要なセンシティブなプロジェクトにおいて、不必要な感情のもつれや誤解を回避することができるかもしれません。

それでは

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