京都大学の「超交流会」に、イノベーションの源泉「ユルユル力」を垣間見た
個人的に、京都大学出身者の中には、ベンチャーで活躍する人材というか、物事をソモソモで考えるのが得意な人が多いなあ、イノベーション向きだなあ・・・と感じていましたが、その源泉となる力を、今回6月7日(土)に開催された、「京大超交流会」というイベントに参加して、ちょいと解った気がしました。
一言で言えば、「不確定であいまいなものに対するユルユル力」、これに尽きるかなと。
このイベント、何が凄いかといえば、まず基本的には京大情報学科の現役・卒業生の交流会という位置付けのはずなのが、実際には外部の人の参加の方が多い・・・らしい。
次に、場の設定としても、大きなホールの中央で、ユルユルと講演やパネルディスカッションが行われながら、そのホールの両サイドでは、パネル展示が平行して行われており、イベントと平常タイミングの境目がよく分からない。
さらに、パネル展示をしている各参加企業(含む、当社ICJ)も、「何を目的にというわけではないですが、取り敢えず展示してみました(笑)」というこのノリ。
そんなすべてがある中で、朝から夕方まで行われるこのイベント、「何が目的で」「参加することに何がメリットで」というような明確なものが無いからこそ、おそらくあの場に居るすべての人が、自分の自由に、何を得たらいいか?何が起きるか?ということについて、とてもとても柔軟で居られる。
こうした場が、あれだけの人数(数百人)で、殆ど誰も不満や不便を感じることなく、嬉々としてやっていけるのは、普段からの京大での日常や、その卒業生の人たちのユルユルとしたことを受け入れ、そこで自由に感性を活かしながら臨む姿勢と、分からないものに取り組むときの、互いの「仮説保留」ということろにつながるんだろうなあ・・・と実感しきりでした。
翻って、イノベーションの起きるメカニズムとして:
1.普段繰り返される過去の蓄積をベースとした確定的なサイクルに囚われない
2.果たしてそれをやってみたら成功するかどうかわからないことに対して、どんどん挑む
3.全く異なった知見を持つもの同士が、そのGAPを嬉々として受け入れ、即座に正解と思しきものが見えなくても、リラックスし、楽しめる
→過去に囚われない、全く新しい事象を、全く新しい観点から捉え、それを再現性あるものに落としこんでいく
という流れがあるかと思いますが、そのために必須な力を、まさに体現しているなあと。
そんな京大の超交流会、ぜひとも来年はみなさん、参加してみてはいかがでしょうか?
開催スタッフのみなさん、参加されたみなさん、おつかれさまでした〜
▼参考:本イベントに関するウェブサイト
http://www.johogaku.net/sn2014