デマで炎上した『超基本 テレワークマナーの教科書』を手にして感じる、マナー重視の日本型ビジネスの問題点というか、課題感
zoomの上座機能がリリースされてから一週間と少しが経過しましたが、自分の環境では当該機能を活用することはまだ無さそうです。
同じく9月の頭には、謎のテレワークマナーが登場ということで、騒がれた『超基本 テレワークマナーの教科書』が発売されました。
炎上した内容は実際には記載されていないと報道されていたので、現物確認のために実際に入手してみました。
目次はこちら
第1章 おさえておきたい! テレワークマナーの基本
第2章 テレワーク中の「コミュニケーション」のマナー
第3章 快適なオンラインミーティングを行う「環境作り」のマナー
第4章 「オンラインミーティングの準備」のマナー
第5章 「オンラインミーティング中」のマナー(一般参加者の場合)
第6章 オンラインミーティングで「ホスト」を任されたときのマナー
第7章 テレワークマナーで知っておきたいQ&A10
現物を読んだ率直な感想として、自主的にリモートワークに取り組み、最適解を導き出している組織においてはこの書籍を参考にする必要は無いだろうと感じました。
ですが、
- この時期においてもテレワーク導入が進まない社内事情のある組織
- 外部の意見を使わないと社内コンセンサスが得られないタイプの組織
- 個々人がリモートワークの最適解を考えて試したりすることが許されない組織
↑こんな会社に属している方々にはこの書籍は役立つ側面もあるかもしれません。
この書籍のことが炎上したのは7月の末でした。
テラスハウス問題でSNS規制が浮上したのは記憶に新しいところですが、こうやって現物を見てみると推測で論評したりすることの危うさを感じずにいられません。
些末な話ですが、社内会議を想定した服装ガイドラインと社外会議を想定した服装ガイドラインとでは内容が違います。
更に金融系、メーカー系、IT・メディア系など業種などでも考え方は様々で、一応この書籍では上記のような分類をして解説をしていたりもします。
今回書籍発売前で内容が分からないタイミングで投稿された批判的なコメントは今もネットには多数存在しており、これが訴訟ネタに発展しないのか心配になるところです。
最後に『超基本 テレワークマナーの教科書』は、IT系からするとここまで必要か?と感じるレベルで懇切丁寧にリモートワークやウェブ会議などの進め方が解説されています。
最近は何でも指示してもらわないと出来ない人も多いので、こういう事を取り自分で考え・行動することが出来ない人、組織には必要な書籍(情報)なのだろうと思います。
ですが、今の日本にはマナー重視のビジネスではなく、リモートワークやウェブ会議でどう結果を出すかが求められてますよね?