東京の緊急事態宣言解除に向け、イタリアのような電車の乗車率目標を設定したほうが良いのでは?
東京の非常事態宣言解除の判断が21日に行なわれるようです。
レナウンの破綻のニュースが報じられたように、人的接触8割削減は経済活動に大きな影響を及ぼすだけに出来るだけ早期の景気回復が求められています。
一定の企業がテレワークを定常的に採り入れることで都内への人の出入りはコロナ以前と比べて減るでしょう。
ですが、どの程度減るのか具体的な数字は現時点でわかりません。
政府の発表があったタイミングで必ず専門家会議の会見があるのですが、東京都の解除にあたっては満員電車の利用方法について、運行会社の運用方針も含めて指針を出して欲しいと感じます。
イタリアの取り組みを紹介したこちらの記事では、乗車率の具体的な数値が示されており参考になります。
玄関で靴を脱ぐように...コロナから再起、イタリアの「新しい生活様式」(田島 麻美) | 現代新書 | 講談社(1/3)
バスや地下鉄など公共交通機関の車内は乗車率を50%とする。
交通機関の利用時や屋内で周囲の人と1m以上の距離が保てない環境ではマスクの着用が義務付けられ、違反者には罰金が科される。
接触回数の考え方を調べていくと、こちらの情報に行き当たります。
画像出典:コロナ専門家有志の会
- 「一人の人が相手と1m以内の距離で2〜3往復の会話をしたら、1接触と数える」
- 「一人の人が相手と握手をしたら、1接触と数える」
濃厚接触の定義は4月20日に改訂されています。
マスクなしで2m離れていれば15以上経過しても濃厚接触とならないとありますが電車やバスの車内でこれは無理。
画像出典:コロナ専門家有志の会
マスク有りで1mの距離で15分以上一緒に居ても濃厚接触にはならないそうです。
画像出典:コロナ専門家有志の会
ですが通勤で同じ電車やバスで隣り合わせた席に座るのはどのように考えるのでしょうか?
また、県をまたぐ通勤では15分以上乗車するでしょうから、以下の長時間という表現は何分になったら濃厚接触になるのか気になる方も多いのではと思います。
時差通勤を採り入れても、東京の通勤電車が1m以上人との間隔を確保できるとは到底思えません。
そして、これからは気温も高くなり肌の露出も増えてきます。
従来の満員電車であれば、直接肌が触れあう機会もゼロではありませんでした。
そう考えると、以下の3の記述が気になる方も居るのではと思います。
1)患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
2)適切な感染防護なしに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
3)患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者※「患者(確定例)」とは、臨床的特徴等から新型コロナウイルス感染症が疑われ、かつ、検査により新型コロナウイルス感染症と診断された者のことです。
リモートワークと時差出勤をどれだけの企業が継続できるかがポイントになるのだろうと推測しますが、新しい生活様式を形にしていく中で、鉄道やバスの運行会社はイタリアのような乗車率を設定した運用を日本はしなくて良いのでしょうか?