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マスクと高額商品の抱き合わせ販売問題から垣間見える、ドラックストアの気持ち

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マスクが店先から消え、現在ではトイレットペーパーも買い占めが騒ぎになっています。

政府の発表から、多分もう少しすればマスクも一般に買いやすい環境が戻ってくるだろう...と期待していますが、不安払拭のために大量のトイレットペーパーを並べた様子がSNSで話題になっていました。

他方、大手薬局チェーンのコクミンドラッグが、マスクと高額商品と抱き合わせで販売し謝罪に追い込まれたり、セブンイレブンのある店舗が、ひと箱60枚入りのマスクに1万6900円の値段つけて販売、本部が釈明コメントを発表してもいます。

普通このSNS時代に、こういう商売やれば批判に晒されるの何で分からないのだろう?と疑問に感じますよね。

さて、大学院時代の同級生に大手ドラッグストアのロジスティクス業務をしていた同級生がいます。

この友人とは卒業してからも機会があれば会って情報交換をする間柄なのですが、何かの際にドラッグストアにおける薬と他の商品の利益率の違いについて話を聞いて驚いた記憶があります。

そもそも紙類の製品は輸送コストがかかる割に、低単価商品なのでドラッグストアの商品ラインナップからすれば利益貢献度は低い商材なはず。

この視点でドラッグストアを見回してみると、小型で高額の薬や化粧品と比較し、紙製品は低単価で専有面積も大きいため、大量に在庫を確保しようとすれば店頭だけでなく倉庫スペースも必要としていることが分かります。

このことから、正直なところドラッグストアとしては高粗利の医薬品と化粧品が売れて欲しいのだけど、社会情勢として利益への貢献度が低い商材を大量に仕入れて売らなければいけない状況に追い込まれている...と推測できるのですが、どんなもんでしょうね?

こう考えると、冒頭紹介したコクミンドラッグがマスクと高額商品と抱き合わせで販売した件は、新型コロナ流行に端を発して、この業界の方々の気持ちというか、悲喜こもごを感じさせる出来事と言えるのかもしれませんね。

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