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デジマケに取り組むウェブ担当者が、CMSをWordPressから Movable Typeに移行する理由

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これは Movable Type Advent Calendar 2019の記事として書いています

企業とウェブサイトの成長サイクル

日本でブログが急速に普及したと言われる2002年からすでに15年以上が経過、企業のウェブサイト、マーケティング目的のウェブサイトの改修でCMSを導入しないケースはほぼ無いというところまで業界的な流れは進んでいます。

弊社もなんだかんだですでに20年以上の社歴が積み上がってきました。最近の傾向として、BtoBのテックベンチャーのコーポレートサイトやマーケティングサイトの構築・運用でCMSとMAを利用するマーケティング部署のご支援がここ数年の主力業務となっています。

CMSのシェアとしてwordpress一強という事実があります。

弊社にご相談をいただく案件の殆どはテックベンチャー様、その多くは企業(サービス)立ち上げ段階にwordpressが導入されいて、運用の環境はレンタルサーバやオンプレではなく、AWSであるケースも多いです。

ちなみに昨年はご支援先の企業様4社がマザーズに上場を果たしいる訳ですが、これまでの業務経験からこんなパターンが浮かんできます。

  • 会社(主力事業)立ち上げ当時はエンジニアがwordpressでサイトを構築
  • マーケティングに力を入れる段階まで進むと、社内エンジニアが自社サイトのメンテする余裕はなくなっていて、外部委託を検討する段階に
  • マーケの専任担当を入れる段階になると、インフラ環境やCMSのアップデートなどの面が放置されてしまうケースが増えてくる
  • 出資タイミングなどを経て、採用サイトを別途立ち上げる必要に迫られ、サイトの拡張が必要となりインフラの運用方針が求められるステージに
  • 各種イベントへの出展やら、LPを作ってのキャンペーンなど、ウェブサイトの更新が煩雑になってきて、外注先であるウェブ制作会社に求める能力として、フレキシブルな運用支援能力が重要視されるようになってくる
  • 海外のイベントにも出展するようになり、英語サイトを整備する
  • SEOとブランディングの両面からオウンドメディア構築の必要性に迫られる
  • MAの導入は勿論のことCRMとの連携するウェブサイトが必要になってくる
  • 上場のタイミングでコーポレートサイトもしくはIR用のサイトを別途立ち上げることになる
  • 採用とSEOの両面から、テックブログを強化したいという要望が出てくる

MTクラウド版をオススメする理由

ここでのポイントはやはり社内リソースで賄っていた部分を外部委託しはじめるタイミングかと思います。

個人的な経験則ではありますが、社内のエンジニアにウェブサイト更新を依頼するのが難しくなって来るタイミングにおいては、wordpressそのものの問題というよりも、求められるウェブ施策に対してインフラ環境の維持・メンテナンスであったり、CMSのセキュリティアップデートなど保守・運用面をカバーするリソースが足りない状況に陥っているケースと言えると思います。

このような状況からインフラ環境の刷新を含めたウェブリニューアルプロジェクトがスタートするのですが、このプロジェクトを主導するのは社長、事業責任者、もしくはマーケチームという非エンジニア系の方々であることが大半で、ここでMovableType(以下、MT)のクラウド版が有力検討候補として浮上してきます。

MTクラウド版はマネージドサービスですので、サーバー管理とCMSのアップデートなどセキュリティ対策を一任することができます。これらの費用は月額利用費に含まれるため、便益に対してのコストメリットは高いものがあります。

そして、マルチドメイン対応可能なプランをご契約いただければ、単純なサイトの増築だけでなく、複数のサービスサイト立ち上げなどにも1つの契約で対応することが可能ですので、前述したようなテックベンチャーの成長軌道に対してMTクラウド版の利用価値は高いことをご理解いただけると思います。

冒頭、CMSとMA(マーケティング・オートメーション)の連携と書きましたが、これからのマーケティングウェブサイトでMA未導入というのは希なケースになってくるのかなと推測しています。Pardotが日本で人気がある要因の一つにSalesforce社tの製品としてCRMとの親和性の高さがあると思います。ウェブサイトにおいてもCRMに格納してあるデータを利用するケースも増えており、MTの場合はAPI連携も可能であることも選択肢の一つとして重要と考えています。

事例紹介

今日ご紹介した内容に関連する弊社実績の公開可能な事例としてMTクラウド版でマルチサイトを構築して、デジタルマーケティングで成果を上げている、インボイス様の事例を公開させていただいております。

この他にもAWSの開発の分野では知名度の高い会社様にもMTクラウド版を導入いただき、弊社で運用支援をさせていただいている実績もあったりします。

この時期は多くの企業のIPOが報じられる時期でもあります。

これから会社やサービスの成長軌道を目指している方々にとっては、CMSがwordpressかMTかは問題の本質ではないと考えています。

今日ご紹介したように、成長サイクルをいかに円滑に回していくことができるかであったり、マーケティング上の結果をいかに出していくかが最重要課題となります。

つまり、すみやかな施策の実施と効果検証からの改善活動を回していくことがいまのマーケティングウェブサイトに求められているポイントかと。

そのような観点においてMTクラウド版はかならずや縁の下の力持ち的役割を果たしてくれるはずで、ここに業務でAWSを使い倒すテック企業が自社ウェブではMTクラウド版を利用する理由があると考えています。

Uploader for Movable Type

ここ最近は、すでに上場された企業でガバナンスに関して社内からオープンソースのCMSを適切なメンテナンスが行なわれずに運用される状態について懸念が示され、その解決のためにマネージドサービスであるMTクラウド版を採用いただくケースも存在します。

こういうケースでは、テスト(開発)環境と本番環境の分離を、IT部門から要件として示される場合もあります。

このようなケースですと、弊社では株式会社 cherry-pick の「Uploader for Movable Type」を提案させていただき、導入に至っています。

最後に

今日は Movable Type Advent Calendar 2019の記事として、MTクラウド版の企業導入の一側面についてご紹介しました。機会があれば、最近増えているmt.netについての企業導入についてもご紹介したいと思います。

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