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「時短は同僚に迷惑、菓子折り持ってこい」に感じる働き方改革の暗黒面

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時短社員が、同僚に菓子折をもって挨拶したほうが良いとアドバイスされたことがパワハラでは?という記事を見かけました。

自分の会社でも、最近はフルタイムや朝9時に出社するのは無理という人も多く、時短勤務やリモートワークなど様々な勤務体系を取り入れて何とか組織活動を維持している状態です。

条件として、時短勤務、リモートワークを相互に合意しているのだから、今回のような配慮はする必要は無いし、ましてや金銭負担を伴うような事はパワハラだという指摘に、そういう意見の人も当然居るだろうと思います。

ただ、実際にこういう制度を運用している当事者として感じるのは、フルタイムを受け入れているスタッフが、働き方改革を取り入れる前には無かった負担(実務・精神面両方)をしてもらっていることもあると認識しています。

わたしが常々、リモートワークでしか勤務が出来ないという方と条件面の調整で話しをするのは、対面で仕事をしていればスムーズに進むことも当然ある訳で、コミュニケーションの負担を事務所側だけが負担するようであれば、この契約は打ち切ることがある。というものです。

この記事にも大半は、職場に感謝の気持ちを表すことに対して肯定的だったと記事では紹介されています。

これは裏返せば、様々な勤務体系の維持・運用にあたり、働き方改革の暗黒面というか、大半の人たちがストレスを感じている事を示唆していると感じるのは私だけでしょうか。?

物事には必ず良い面と悪い面の両方があります。

24時間働けますか?と言っていた時代に急成長した、コンビニや宅急便、ファミレスなどなど、制度疲労を起こして抜本的な改革に迫られている様子がうかがえます。

働き方改革を推進するための広告動画などは、広告なので当然ながら、リモートワークや時短勤務などの良い面しか紹介していません。

ただ、その制度を支える土台では、あまり自分の都合は主張せず、相手の都合を受け入れる我慢を負担してくれている人が居ればこそ成り立っているという側面も少なからずあるはず。

コンビニオーナーや配達ドライバーの負担が臨界点に達したのと2019年と同様に、前述した人たちの負担が臨界点となる日が来るのが、数年先なのか30年先になるのかはわかりません。

ただ、一見小さいことに思えることであっても、蓄積によってそのシステムを崩壊もしくは大打撃を与えるパワーを持つことを我々はコンビニや宅急便の問題から知ったはず。

セブンイレブンのお偉い方々はつい先日まで自分たちのシステムは問題ないと強弁していましたが、現実としては追いついていない面を我々は感じているはず。

歴史は繰り返すと言いますが、30年後、多様性のある働き方のマイナス面の課題が耐えきれない程度となりながらも、どこかの不運な会社がこのシステムは問題ない...と強弁する会見を目にする時が訪れるのでしょうかね?

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P.S.

わたし自身はどちらかと言えば共感性が足りないほうで色々な失敗を繰り返しているタイプです。そんな私でさえ、今回取り上げた件については、職場の人たちに感謝の気持ちを表して、どんなマイナスがあるのだろう?とも思いました。

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