新型iPhone購入から感じた、これからの父親に求められる素養と家庭内CIOの必要性とか
新型のiPhoneの発売で様々なニュースが報じられています。
オルタナティブブログの読者の方々ですと最新機種に買い換えをした方も多いのではないかと推測します。
自分は?というと、家庭内の諸事情から、いま使っているiPhoneを息子に渡し、新機種を購入することになりました。
実機の引き渡しにあたってsimカードの入れ替えやら、セットアップを一通りする中で感じたことがあるので書いてみます。
昭和時代の家庭内分担
それぞれの家庭で違いはあれど、これは父親担当の領域というのがあるかと思います。
家庭の収入を支えるという側面がまず思い浮かぶかとは思うのですが、わたしの小さい頃育った家には、昔の大工さんが使っていた道具箱があり、ちょっとした家の修理のようなことは父親がやっていました。
その他にも庭木の世話とか、かなり多方面のことを父親がやっていたような記憶があります。
鶏などを飼っていた時期もありまして、これが料理として出てくるという現代家庭からすると驚きな展開もあったりするのですが、大正7年生まれで、太平洋戦争で戦地での生活を経験している父親からすれば、お茶の子さいさいな事だったのかもしれません。
時代背景としては、昭和40年代ですので電子というよりは電気の時代でした。トランジスタ製品が普及しつつありましたが、真空管を使った製品もまだあった時代でした。
屋根の上でテレビのアンテナの向き直したり、半田ごてを使って電気製品の修理のようなことも父親がやっていた記憶があります。
この他にオーディオ機器の配線であったり、家庭用の電化製品の導入など、家庭というある意味ひとつの組織が新しいテクノロジを導入して定着させるということにおいて、父親がどういうタイプの人間かによって、少しおおげさな表現になりますが、家庭の進歩が影響をうけたと言える側面があったように思います。(電化製品の導入については祖母・母親・兄弟の意向が大きく影響はしたとは思いますが)
家庭単位でのデジタルトランスフォーメーション
このような自分の子供時代から50年近い月日が流れ、電化製品は電子化そしてIT化が進みました。
家族のそれぞれがスマホを保有し、その他にもPCやタブレットを使いこなす家庭も多いかと思います。
SNSサービスが提供するメッセージ機能を家族で使いこなしたり、Googleカレンダーなどによるスケジュール共有であったり、家庭の領域においても無料で利用可能なことが拡大し続けています。
その他にも、Apple TVや AmazonのFire TVを取り入れたり、家庭内ネットワークでデジタルデータの共有ができるようにしたり、外出先からペットの様子が確認できるようにしている家庭も増えているかと思います。
そして世の中はIoTの時代、そしてキャッシュレス活用に始まり、現在は投機とか真っ当な扱いを受けていない仮想通貨(暗号通貨)技術も家庭生活に影響を与える日が遠からず訪れるでしょう。
デジタルトランスフォーメーションは
ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる
という概念だとすると、企業だけの問題ではなく、家庭のスマート化を主導できる人材が居るかどうかが、生活の質だけでなく今後様々な方面に影響を与える可能性があるように感じます。
これからの父親に求められる素養と家庭内CIOの必要性とか
そして、これまた大げさな表現になりますが、個々人のデジタル社会への適応度は持って生まれた素養だけでなく、家庭環境の影響も無視できない可能性があります。
一昔前の父親は、大工仕事や庭仕事などどちらかと言えば力仕事系がメインだったかもしれません。
家内に冗談交じりに
「あなたが先に死んだらパソコンやインターネットの設定が分からなくなるので先に死なないで」
と言われている私。
これからの時代の父親は、家庭内ネットワークの構築とデジタル家電やIT機器の選定・キッティングと運用能力が必要な気がしますがいかがでしょうかね?(苦笑)
性別による差別をするつもりのエントリではないので、言い換えるなら、家庭内CIOの存在の有無が大きな影響を及ぼすと表したほうが良いのかもしれませんね。