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市民が主張を極大化・先鋭化させることで拡大する、なり手不足問題

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陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を配備する候補地である秋田への説明会で職員が居眠りしたことや、データに不備があったことなどがニュースで取り上げられたのは記憶に新しいところ。

秋田ともうひとつの候補地である山口県萩市、阿武町への説明会の様子をNHKのニュースで見かける機会がありました。

現場の音声は消されていましたが、基本反対姿勢と報じられる地元の方々の発言の様子は、かなりの剣幕を感じさせる映像もあり、これを受ける防衛省の担当者も大変だろうなと感じました。

施設を設置される地元側の意見・主張は当然あるとして、このような難易度の高い仕事をやれる人材はやはり貴重な存在であり、ここ最近の働き方改革やら、パワハラ規制だったり、昔だったら許容されたやり方を受け入れない方向に舵をきった現在の日本社会において、今後枯渇してしまい、なり手不足問題に繋がって行くのでは?と感じました。

先週、朝日新聞が「カスタマーハラスメント」(カスハラ)に関する報道をしていましたが、

地方議員のなり手の減少だったり、教師とモンスターペアレント問題も折りに触れ報じられており、その問題は顕在化していると思います。

そんな中、人事院が発表したというこちらのニュースを見かけました。

パワハラなど国家公務員による人事院への苦情相談が、同年度は過去最多の1443件となっており、職場全体の意思疎通や管理職の指導力向上などが求められていると指摘したとのこと。

東京新聞の報道では、人事院はハラスメントという言葉の認知度が高まり問題意識が浸透してきたのが増加要因と分析しており、国家公務員を巡っては近年、景気回復を背景に志望者が減っており職場環境の改善が急がれそうだと指摘しています。

仕事に対する考え方が急激に変化している現代、安定という観点からは圧倒的優位にある公務員ですが、個々人がやりたいことを実現させる仕事かというと、逆に対局にあるような仕事かと思います。

公僕(コウボク)とは - コトバンク
広く公衆に奉仕する者。公務員のこと。「国民の公僕」

マスコミが職場環境の改善が急務だと報じるのは簡単ですが、現実問題としてはどうなのでしょう...

こうやって見ると、国や企業が組織としての力を間違った方向に使ってしまう課題も当然あるのですが、多くの個人が自身の主張を極大化、先鋭化させることの弊害も深刻で、これへの対処も必要性を感じる方も多いのではと思います。

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