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有料老人ホームで孤独死、施設側の責任は?

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高齢者だけでなく「孤独死」を社会問題として取り上げるものが増えているように感じます。

改めて「孤独死」の何が問題なのかを考えるために、wikipediaを見てみました。

「誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような悲惨な孤立死(孤独死)」と表現している。これは社会的に孤立してしまった結果、住居内で死亡して死後しばらく周囲の社会に気付かれず放置されていた状況を指してのものである。

孤立の結果として相当期間放置されるリスクは増加することは理解できます。wikipediaにも定義の難しさが指摘されていますが、「孤独死」とは病気で周囲に助けも呼べずに死に至る状態も含まれているようです。

類似するケース
要介護者の死亡事例は発生要因的には孤独死となんら変るところがなく、特に要介護者側が3日 - 1週間程度は存命している場合も多く、これの予防は他の孤独死よりも防止しやすいはずではあるのだが、たびたび発生してはその都度関係者の対応を含めて問題視される事態を招いている。

死因
これらでは心筋梗塞(循環器障害)や脳溢血(脳疾患)などといった急性の疾病発作などが直接の原因に挙げられるが、肺炎により日常生活が困難になって餓死するケースや肝硬変で意識不明に陥りそのまま亡くなるケースも報じられている。

また家の中で転倒して骨折して電話で助けを呼べずに衰弱死するケースもあり、高齢者が多いながらも体力のある青年層や中年層でも、また成人病罹患者によらずとも高齢者以外が何等かの原因で助けが呼べずに衰弱して死亡するケースも見られる。

つまり、何らかの理由で倒れてしまった当事者が生きる意思がありながらも外部に状態を伝えることができず、助けてもらえず死に至ってしまうのが「孤独死」の一部に含まれるとすると、わたしがいま抱えつつある課題と同様と言えそうです。

プレゼンテーション1.png


先月、地方で一人暮らしをしている93歳になる親が体調を崩しました。

電話や手紙のやり取りをしてはいますが毎日ではありませんので、突然倒れてしまった場合へのリスクを感じてはいましたが、具体的な策を講じていませんでした。

テクノロジーを活用すればそれなりの予防策を幾つか想起でできるのですが、前述したような場合、一番の問題は「通報、連絡してくてもできない」ことになります。

そういう意味で、老人ホームに入居するということは、前述した狭義の「孤独死」を回避するうえでほぼその問題を回避することが可能な方法ではないかと自分は考えていたのですが、昨日このような報道を目にしました。

【報ステ】老人ホームで男性が孤独死 発見に2週間(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

兵庫県明石市の介護付き有料老人ホームで22日、男性(91)が自分の部屋で死亡しているのを職員が発見した。死後約2週間が経ち、腐敗が進んでいたという。男性は介護サービスを必要としない契約だったが、今月4日、体調不良を訴えたため家族が「様子を見てほしい」と伝えていた。施設によると、数日後に男性の姿を見かけたことから体調は回復したと判断し、安否確認をしていなかったという。

有料老人ホームに入居していながら死後約2週間発見されなかったという事実は、現在自分の抱える課題からすると信じがたいというか、何のための有料なのか...と。

家族の側も「孤独死」をさせたくない、本人も「孤独死」するリスクを有料老人ホームに入ることで回避できると考えていたのではないか?とあくまで推測、素人考えで間違っている部分もあるかもしれませんが、介護サービスを必要としない契約であれば、老人ホームが責任を問われることがないのかが非常に気になりました。

とは言え、生活の場面で数時間独りで過ごす時間はよくあること。

この記事を書くにあたって「孤独死」という言葉の定義の難しさを改めて感じることとなりました。

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