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渋谷センター街の入り口に寿司屋があったの覚えてますか?

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冒頭の写真の渋谷のセンター街の入り口に付近にお寿司屋さがあったのを覚えている方はどのくらい居ますかね?

昔ながらのお寿司屋さんの営業スタイルでは経営が困難になりつつあり、回転寿司のようなより営業形態への転換を図る様子がテレビ放映された記憶があります。

その番組で取り上げられていたのは、経営者と寿司職人さんの事業継続と仕事への考え方の違いとそこから生じる衝突の様子。

現在はめっきり減りましたが、昔のお寿司屋さんは時価という設定をしているところが相当数存在しました。

これでは渋谷のセンター街という一等地に店舗があるにも関わらず、気軽に入店するお客は見込めません。

売上を拡大するためには、より多くの顧客が気軽に入店できであろう、金額提示と回転寿司のような手軽な営業スタイルが必要と経営側は考えますが、仕事にこだわりのある寿司職人はこれを簡単に受け入れることができません。

わたしの記憶では、様々な軋轢がありつつも職人側がスタイル変更を受け入れ、店舗をリニューアルするところまでを番組は伝えていたように思います。

時間が経過した現在、この場所には寿司店は存在しません。

職人の仕事へのこだわり、経営改革を目指すも、経営層の適応できる範囲を超えて、経済原則が適用された結果、残念ながら土地と商業施設だけは残り、そこに最適化された店舗が営業を続ける結果となっています。

昭和から平成の流れにおいて、職人の修行に掛ける時間が合理的かどうかについての議論があったことも記憶に新しいところ。

寿司のカジュアル化は、毎回握る寿司の米粒の数がほとんど差が出ないような職人技を必要としなくなりました。

結果として寿司を握る工程の自動化・機械化などを進めることで仕事が単純化され、職人と比較して雇用コストが圧倒的に安い人であっても業務が回せるようになりました。

うまく生き延びた業種や事業者、残念ながら変革に取り組んだけれど市場から退場しなくてはいけなかった業種や事業者それぞれにあり、そこから学べることは多いと思います。

さて、この流れは機械化・テクノロジの導入が、少数ではあるけれど稼ぐことができる熟練労働者を不要とし、相対的に低賃金の非正規労働者の仕事を増やすという結果を生み出しています。

この流れは、単純労働者の低賃金問題と、その低賃金が不適切動画の投稿などの問題を引き起こしているとの指摘もあります。(不適切な行動の原因は給料が安いからという意見に同意している訳ではありません)

このような問題を多くの人が認識していますが、行政側としては税金優遇や高額の補助金をもってしてもアマゾンのような非常に多くの雇用を生み出す企業を誘致したいと考えていること。

更に問題を複雑化させるのは、国家レベルの課題としてITプラットフォーマーの課税問題の存在です。

一般的な多国籍企業の平均23.2%と比較して、GAFAなどIT大手の税金の実効税率は平均9.5%ということで、先日開催されたG20では「経済のデジタル化に伴う課税上の課題への対応」が議論されているとのこと。

経済のデジタル化で生じた莫大な利益をどのように分配するのが良いのか、全員が合意できる単純な答えが用意されているとは思えません。

ですが、何かしらのkaizenが必要なことは、全世界共通の課題認識には違いはないと思います。

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