話題のシェアオフィスサービス3つを体験レポート
働き方改革がタイトルにあしらわれたメールを一日に何通も受け取る今日このごろ。
いかに効率良く働くか、という観点からするといちいちオフィスに戻る時間が無駄だと感じることは自身でもあるわけです。
ここ最近はカフェでも電源とフリーのWifiを完備しているところが増えていますので、こういった場所で仕事を済ませる機会も増えました。
ただコーヒー一杯で粘る問題であったり、周囲の騒音、あと会話の内容が聞かれてしまうとか、データを見られてしまうなどの懸念が指摘されるのも定番ネタとしてありますね。
さらにノマド的な働き方が基本となっている人ですと、コワーキングスペースを利用しているケースも多いのではないかと思います。
こんな中で、わたしが通勤で利用している溜池山王の駅では、ひとり執務スペースの実証実験をやっておりまして、そこにこの11月28日からJRも駅ナカxシェアオフィスの実証実験を開始しました。
さらに、知人の会社が、「ひとり会議室」なるサービスを開始したということで、3つまとめて体験してみたというのが今日のネタとなります。
最初に紹介するのは、メトロと富士ゼロックスが手がける溜池山王のサテライトオフィスサービス。
現在は実験中(2018年6月1日から)なので無料ですが、15分=1枠あたり200円(税別) の有料サービスでの提供を予定しているようです。
サテライトオフィスサービス | 東京メトロ
幾つかの設置場所あるようなのですが、溜池山王についてなんでこの場所を選んだの?というのが素朴な疑問として感じてしまいました。
スペースは改札を出たところにあり、人の出入りが少ない改札のほうが静かであるはずなのですが、電子改札など何かしらの反応する音がいつも鳴っていて思いの外落ち着かない場所でした。
また、監視カメラ的なものがあるのですが、モニターの電源は入らずじまいでIoTの時代なら機材の死活監視も必要か?と思ったり。
実はチャットの問合せサービスもあるようなのですが、スペースの中にいるときには気が付かず、自分のマシンだけで仕事やってみた次第。
そしてこの11月28日からJRが実験を開始した駅ナカxシェアオフィス、わたしは東京駅を利用してみました。
駅ナカxシェアオフィス
http://www.jreast.co.jp/station-work/
メトロと対象的にこちらは東京駅の構内にスペースが設置されています。
地下4階ということでここまでたどり着くのに正直苦労しました。
昨日スタートしたばかりということで係員の方が配置されています。現在は法人用スペースが2つと、個人用のスペース2つの合計4つが設置されています。
広さはメトロと比べて狭いのですが、居住性は悪くありません。洋服を掛けるフックなどもあり細かい配慮がされている印象ではあるのですが、外部モニターが壁に張り付いていて高さ調節できないのが使いにくいと感じました。
予約は5分単位で指定できるのですが、終了時間の5分前になるとアナウンスが退室を促す仕組みになっていました。
最後にご紹介するのは、アットビジネスセンターが手がける「ひとり会議室」サービスです。
アットビジネスセンター
ひとり会議室資料PDF
現在、池袋・横浜・大阪駅前・新大阪・心斎橋でサービスを展開していて、最初の30分が100円(税込み)で以降延長30分毎に200円(税込み)とのこと。ちなみ9時~21時までの1日を1200円(税込み)でも利用可能。
今回わたしは、2時間無料のチケットをいただいたので、池袋の「ひとり会議室」をトライアルさせてもらいました。
これ知人の会社だからということでは無く、池袋の駅から歩いて1分程度のビルにあるスペースで、溜池山王の銀座線のホームからスペースにたどり着くまでの長さと、東京駅を山手線から地下4階まで降りることを考えると駅外であってもそれほど気にならない距離だと感じました。
最大特徴は。もともとが会議室用のスペースなので、相席前提ではありますが、コワーキングスペースのようなザワザワした感じもなく、BGMも流れていないのが好印象です。
落ち着いて仕事をしたい人には、こういう図書館的なスペースを利用できるほうが効率良い仕事につながるのではと感じました。
現在は限られた施設のみですが来年から実施施設を増やす計画もあるようなので、気になる方は是非こちらをご覧いただければと。
ただ、相席であるために、この場所でオンラインの会議の参加であれば、前述したメトロやJRの個室スペースがオススメになりますね。
最後に、東京駅の駅ナカxシェアオフィスが置かれている地下4階には、たくさんのコインロッカーが設置されています。
多分、土日・祭日ともなれば満杯なのでしょうが、平日の昼間の時間帯は比較的空きがある印象でした。
現在はたった4つですが、この仕事スペースがこのコインロッカーと置き換わったら、何人分のスペース提供できるのか?と考えるとJRにとっては新たな収入源だし、外にいる社員のためにオフィスのコストを負担しつづける企業は今後どういうコストの効率化するのだろ?などいろいろネタは思い浮かんできます。
平日はシェアオフィス、土日はコインロッカーとして利用できる手立てが確立されることが、JRにとっては一番なのかもしれませんが、その両立がどのように実現されるのかは今後に期待してみたいところです。
実は、数年前に溜池山王の駅では手軽なワークスペースということで、こういう施設が設置されています。銀座線のホームにあったものは撤去されているのですが、改札近くのこの施設は毎日結構な数の人が利用しています。
テーブル、コンセント、荷物掛け、これを設置してくれるだけでも、スマホで処理しきれない事をPC取り出してやるとかには非常にありがたい場所であったりします。
今回の実証実験を踏まえて、より便利なサービスの登場を期待したいと思います。