糖質制限とトクホの大嘘、そして欲望の資本主義
クオンティファイド・セルフへの取組
1年ほど前にこの2冊の本を手にしてから糖質制限を生活に取り入れました。
朝はバター珈琲、昼間は基本プロテインかタンパク質中心の食事に切り替え、夕飯は普通に食べる生活を1年ほど続けています。
まず基本的な自分の基礎代謝と運動量、体重変化を把握することが必要ですが、最近のウェアラブル機器を利用すればクオンティファイド・セルフ(機器活用し自分の状態を客観視すること)の実現は何も難しいことありません。
体重は20代の頃の体重を維持できてることに満足しています。(ただしここからもう少し筋トレなどして60キロくらいまでに持って行きたいという願望は残っているのですが)
わたしは酒をやめてから20年ほどになるのですが、この1年を通じて感じるのは、食べ物について栄養のバランス重視でいくと、足ることを知るではないですが、見えてくる食生活が全然違うことです。
現代人の生活と糖質制限の必要性
こちらは最近出ていたTarzanの「気になる糖との賢いつきあい方」という号なんですが、糖質制限について批判的な見解を持つ方もいますが、現代人の生活習慣を考えると、やはり糖質摂りすぎだと思います。
医療の進歩などでカバーできることもあるかもしれませんが、結局自身の生活習慣が巻き起こす因果関係を考えるならば、こちらにあるポークカレー、牛丼、ラーメン、すしのほか、うどん、そばの糖質の多さと、血糖値に関連する健康問題は認識して行動を変えることの意義は大きいと考えます。
Tarzanを見るまでもなく、ネットで食品の糖質量を調べるとその多さに驚くと思います。
トクホ(特定保健用食品)の大嘘
そして最近はトクホ(特定保健用食品)という商品を沢山見かけるようになっていますが、週刊新潮が「トクホの大嘘」という特集を組んでいます。
トクホ(特定保健用食品)は国とメーカーによる壮大な消費詐欺であるとしています。
詳しくは掲載紙をご覧いただきたいと思いますが、トクホ商品の「根拠論文」がデタラメで脂肪の吸収抑制・排出増加も嘘だらけだとしています。
この他にも、冒頭紹介した書籍でも指摘されている人工甘味料についての指摘も見逃せません。
「経済成長は不可欠」という神話が国を滅ぼす
つい最近友人の投稿したこちらの記事から「欲望の資本主義」という書籍の存在を知りました。
25日の深夜にNHKで番組も放送され、それも見ることができたのはラッキーでした。
ここで紹介されているiPadを例にした「黄金の天井」説はいろいろな気づきを私たちに提供してくれる気がします。
美味しい食べモノが溢れる現代の日本社会。
残念ながら40歳~50歳の人たちが普通に暮らす中で消費するカロリー、必要とされる糖質についても、それをそのまま消費していると健康問題に直結することが懸念されます。
その問題をトクホ商品を消費することで回避しようとする人たちがいることで、6400億円もの市場が生まれていると考えられます。
自身の基礎代謝を考慮した適切な食事のを超えて食べたいだけ食べるとそこには当然コストが掛かります。
さらに、食べ過ぎや糖分、脂肪を吸収されないようにと、効果が疑問視されるトクホ商品にコストを掛ける現代人。
新潮の指摘が本当であれば、効果がないトクホ商品につぎ込んだお金は無駄になり、結果肥満や血糖値などの健康問題が発生し、そこに更なるコストが必要になります。
セドラチェク氏が指摘する「成長資本主義」という社会においては、このようなコストは経済成長のために必要なのかもしれません。
中日新聞に掲載された社会学者の上野千鶴子氏の「平等に貧しくなろう」というコメントが話題になったのが記憶に新しいですが、「経済は成長し続けなければならない」という論点について自分なりの考察をしてみたいです。