オラクル ニール・ウイルソン氏が語る「Oracle Marketing Cloud」デジタルマーケティング時代のエントリーポイント
12月8日(火)、9日(水)に開催されたOracle Cloud Days Tokyoにブロガーとして参加させてもらいました。
今年4月に行われた Oracle Cloud World Tokyo 2015 の際はエイブ・スミス氏の「Oracle Marketing Cloud」に関する記者会見とセッションをレポートさせていただいたことから、今回もマーケティング関連のセッションに参加させてもらうことにしました。
マーケティング・オートメーションの導入が話題になったりとマーケティング関連の話題が盛り上がりつつある訳ですが、ツールを提供するベンダー企業としては、導入するエンドユーザだけでなく、どのようなビジネス・パートナーと組むのか、また育てていくのかが重要なポイントだと言えるでしょう。
そういう観点から見た場合、わたしが参加したこちらのセッション
「マーケティングクラウドのパートナープログラム、海外におけるベストプラクティスのご紹介」
は、ビジネス参入を検討する企業だけでなく、現在ツールを提供している競合他社も気になる内容だったかもしれません。
さて、オラクルのビジネス・ディベロップメント バイス・プレジデントのニール・ウイルソン氏の講演、デジタルマーケティングにおける基本中の基本とも言える、適切なメッセージを適切なタイミングで届けるという観点でオラクルのマーケティングクラウド(以下、OMC)がどのように寄与できるのかという解説に始まり、顧客のライフサイクルに応じて提供できる機能の解説と進みます。
そして、ここから海外で成功しているOMCパートナーとしてこちらの写真にあるような企業が紹介されました。
具体例の紹介については正直もう少し突っ込んだ内容が知りたかったという印象だったのですが、後半の「デジタルマーケティング時代のエントリーポイント」の内容はデジタル・マーケティングの全体像を俯瞰しながらどういう領域を強味にしていくかや、顧客のニーズの束に対応していくのかを考えるのに最適なスライドが紹介されていました。
デジタルマーケティング時代のエントリーポイント
- アセスメント
- マーケティング戦略
- クリエイティブサービス、キャンペーン実行
- メディアマネジメント
- データ分析
- テクノロジーインテグレーション
いかがでしょう?
確かにこの領域の仕事をしていく必要あるのは分かっているのですけど、これをカバーできる会社って日本にどれだけあるのでしょう?
CMOが居る会社の割合が少ないとか、マーケティングにあまり関心や理解が少ない傾向のある日本。そして従来のオラクルのビジネスパートナーがこれを踏まえてカスタマーサクセスを共に歩むというのは、そんなに簡単な話ではないと想像します。
従来日本でSIビジネスをやってきた方々がこの図を見た場合、データ分析やテクノロジーインテグレーションは分かるけど、クリエイティブサービスやメディアマネジメントはさすがに想定外なのではないでしょうか。
たまたまわが社はマーケティング・オートメーションの導入とクリエイティブを含めた運用とCRM連携などの実案件を経験。先日ELOQUA導入案件も無事カットオーバーさせた実績ありますが、このような事業をスケールさせるところでは残念ながら足踏み状態が続いています。
質疑応答のブロックでニール・ウイルソン氏からマーケティング先進国の北米においてもMAなどデジタルマーケの導入は徐々に進んでいる状態でありその数は18ヶ月で倍増しており、製造業での感心が高まっているという話は興味をそそられました。
このように米国でもこれから取り組む会社も多いデジタルマーケティングの領域であるわけですから、こちらのスライドにある、
OMCにより提供可能なソリューションを日本市場でご理解いただくこと
ここが、非常に大事だと感じましたし、オラクル以外の会社がどのようなパートナー制度を設けたり、育成プログラムを提供してくるのかも気になるところではないでしょうか。