SNSとニュースで無知が拡大?: 世界について無知にならないために
インターネットが普及し、ソーシャルメディアやニュースアプリなどを通じで沢山の情報、ニュースに触れる機会が増えています。
膨大な量の情報に触れることができるいま、私たちはどんどの賢くなっていると言えるのでしょうか?もしかしてニュースなど見ないランダムに答えるチンパンジーより正答率が低い事があったりするのでしょうか?
こちらのTEDのビデオはハンス・ロスリングが、世界の人口、保健、収入のグラフを使って、統計的に言ってみんな知っているつもりでいて全然間違っている可能性が高い問題を例示してくれます。
ここで指摘されている問題として、人々が無知なのはニュースを見ないことではなく、ニュースを報道する側も知らずに報道しているという指摘は非常に興味深いものがあります。(8分20秒近辺)
そしてなぜ人々は多くの情報に接しながらも無知に陥ってしまうのか、オーラ・ロスリングは個人が悪いわけではなく以下の取巻く環境に原因があると指摘します。
- 個々人の偏見
- 陳腐化したデータ
- ニュースの偏り
優れた記者はどんな書き方をすれば注目されるか知っていますし、センセーショナルな記事・ニュースほど人々がアクセスします。普通じゃない出来事の方が面白いでから、センセーショナルな内容のニュースは誇張される傾向にあります。
前述のように報道する側も正しく状況の認識が出来ていない場合もある状況では、受け手の側も自分自身で調べてみることが大切と言えそうです。
最近自民党の稲田朋美政調会長が、「少年事件が非常に凶悪化しており、犯罪を予防する観点から、少年法が今の在り方でいいのか課題になる」と述べたという話しがあり、その指摘が実体に基づいていないのでは?という指摘がなされているのを見かけました。
この稲田朋美政調会長の件から見えて来るのはハンス・ロスリングが指摘する無知がまかり通ってしまう理由として挙げている、最初の勘違い「何事も悪化する」 と合致しているのと、恐怖の対象は特に誇張されることになるという典型例なのかもしれません。
このビデオでは無知を減らすための4つの方法を示していますのでご興味ある方は是非最後まで目を通してみてください。