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話題沸騰、楽天・三木谷社長のkobo騒動インタビュー、私はここに着目>出版社は本当に「こんなに売れているのになんでみんな細かい話で騒いでるんだよ」と思っている?

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まず今日はこちらの資料、電子書籍フォーマットとして注目を浴びるようになったEPUBというファイルフォーマットについてgoogleトレンドでの検索推移をワールド・ワイドと日本で比較した図をご覧いただきたいと思います。

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日本国内での電子書籍関連での大きな動きとまさに連動している様子がお分かりいただけるかと思います。

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koboの発売から一連のトラブルについて批判されて致し方ない側面もあるのですが、2011年10月10日にEPUB3.0の仕様が確定、この1ヶ月後の2011年11月9日に楽天はKobo社買収の発表を行い、2012年7月19日にEPUB3の縦書き表示に対応した「kobo Touch」の発売とコンテンツ提供を実現させた事は高く評価されるべきと、自分は考えています。

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ちょっと話がわき道にそれますが、紙媒体への付加価値提供ということでAR導入のプレゼンをする事が増えていますが、その席上スマホでARアプリが初期インストールされていない事がやはり最大の懸念点として議論される訳ですが、その状況で新たなチャネルを広げる自信もしくは野心のある会社は、まずトライしてみる判断をしますし、そうではない会社は、前述のアプリが初期インストールされていない等、出来ない理由を並べて見送り判断をします。

そもそもスマホのアプリをリリースして何かしようと思ったらダウンロードしてもらうための施策は必須なので、初期インストールされていないという事を問題視するという思考回路がそもそも、スマホ活用したビジネスに向いてないとも言える訳ですが、この観点から見ても、

kobo社を買収、ハードウエアだけでなく、個人出版のプラットフォームと電子書籍の流通チャネルをワールドワイドで確保するために日本円で約236億円を投じた楽天、製造業などの不振が伝えられる日本企業の動向としては大変評価できる事だと考えていました。

この他にも楽天の電子書籍ビジネス参入はこれまでの業界慣習に縛られない斬新な取り組みをしてくれるかもしれないという意味で期待をしていたのですけど、先週末から伝えられている日経ビジネスオンラインの楽天の三木谷浩史会長兼社長がインタビューの内容はほんと残念。

三木谷:時間の問題じゃないでしょうか。実際に騒いでいる人の数を数えると、まずたいしたことないと思いますよ。騒いでいるのはせいぜい2000~3000人でしょう。致命的な問題があった訳でもないし、コンテンツの売り上げは「超」がつくほど順調ですし。反省すべき点がゼロとは決して言いません。しかし、問題点にきちんとスピーディに対応できたし、これは大成功だったと思います。

どういう経緯でこういうユーザ軽視とも取れるような言い回しをするのか理解不能です。

最後に、「どのくらいのコンテンツが売れているのか。」という質問に

とりあえず出版社に取材してみくださいよ。彼らは(始める前と後で)180度感触が違うから。「こんなに売れているのになんでみんな細かい話で騒いでるんだよ」という感じでしょうね。楽天市場の売り上げも非常に好調。これはシナジー効果が非常に高いんだなと感じています。

こんなリアクションが書かれていますが、出版社側が本当にそう思っているのか日経ビジネスオンラインには是非追跡取材をお願いしたいです。

EPUB3の日本語対応、ある程度のレベルに到達はしていますが、それで表現可能な事と、従来の出版の作法に従うとまだまだ未熟なところがあるのも事実です。

最後に紹介した質問を取り上げた意味は、少なくともeBookProはいま対応可能な電子書籍フォーマットでやれる事にどんどん取り組んで行こうというスタンスであり、出来ない事をほじくり返して、取り組み可能な事も止めてしまう考え方には辟易としているところがあって、下手すると縦書きに対応したとはいえ、まだまだ紙の組版から比べると未熟な側面あるEPUBというフォーマットであったり、koboというハードの問題を指摘してマイナス方向に捉えることは凄く簡単な事な訳ですが、

インタビューにあるように今回のkobo騒動があっても出版社側が「こんなに売れているのになんでみんな細かい話で騒いでるんだよ」と思っているなら、電子書籍ビジネス日本でやっと動き始めたと言えるのかもしれません。

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