JRの乗客締め出しと共通点を感じる銀座線渋谷駅の看板
個人事業主とかフリーランサーだけでなく、大手の企業も顧客との関係性を深めるためにソーシャルメディアを活用している今日この頃。
広告ではある意味、お金を払った企業が自分の言いたい事を時間と場所を確保しているようなものかと思いますが、ソーシャルメディアで露出する企業の姿、考え方というのはよりその企業の本質を表すことになるはずで、企業イメージをPRするのは外部に委託した会社の役割で、実際の中の人はよくその辺理解していないとかいう話しになってしまうと、どうしても露出する情報の中に不整合が生じてきます。
矛盾を絶対許さないという話しをしたいのではなく、人との付き合いの仲でも、こういう考え方する人だったのか!というのがキッカケで、その後疎遠になったり、関係に距離を置くというようなことは割りとあったりしますよね。
普段代理店やPR会社を使って、お客様を大事にしていますとか、配慮していますって調子の良いことが宣伝で流れていても何か想定外の事が起きると自己判断が求められそこで会社の評判が変わってくることがあります、、、
東日本大震災の発生当日に、駅構内から乗客を外に出したJR東日本の社長が都知事に陳謝したというニュースが流れていましたね。
ちなみにJRの駅構内にはこんな看板がありまして、駅構内への立ち入りなどはやはり駅長判断で制限とか可能なんだろうな、、、と読み取れる文章が最後にあったりします。
自分の父親が国鉄マンだったのでこういう事書くのもどうか、、、とは思ったのですけど、その昔国鉄はお役所体質でサービス精神が欠如しているという批判もありましたし、民営化以降サービス向上を目指して数十年が経過してもやはりこういう事は起きてしまうというのが皮肉なものです。
ちなみにわたしが毎日利用する銀座線の渋谷駅の改札にはこんな案内版が掲げられています。
これ渋谷に乗り入れているJRやら私鉄各線は改札の中にトイレがあって、東京メトロが東急百貨店のトイレを案内するのも問題あるだろうし、ここから南口までの公衆トイレまでの道順説明はかなり面倒、、、、などなど様々な要因が絡み合った結果かと思うのですけど、やっぱりトレイに困っている人にとって必要な情報は
「無いのは分かったので、トイレはどこにあるのか教えてほしい」
な気がします。
今回のJR東日本の乗客締め出しの問題も、多分帰宅困難になっている人を前にして構内締め切りは苦渋の判断だったかと思うのですが、想定外の問題が起きることを未然に防いだけれど、結果として多くの人から不評、反感を買ってしまう結果になりました。
この銀座線の看板についても、前述のような渋谷駅の構造的な問題など込み入った事情があっての事だとは思いますけど、とりあえず問題回避優先という点でJRの乗客締め出しと根っこにある思想は同じものを感じます。
ただ、やっぱり困った人の立場に立つと、ここで掲示する内容は具体的なトイレの案内のほうにスペースを割いても良いように思ったりする自分は、毎日この看板眺めながらもう少しなんとかならんのかな~~と思ったりしているのでした。