J・K・ローリングはiBooks1.3の読み聞かせ機能を気に入るか?
『ハリー・ポッターシリーズ』の作者J・K・ローリングは電子書籍に対して批判的なスタンスを取っていたのは有名なところで、『ハリー・ポッターシリーズ』のWikipediaの記載にも登場するほどです。
1年ほど前にこんなエントリを書いていたわたしですが、
J・K・ローリングがどうも電子書籍擁護派に転じるかも?ってニュースが先日流れていましたね。子供の読みかせ用の本を旅行先に持っていくのを忘れたのがきっかけでこの夏は50冊くらい読むつもりという話らしいです、、、
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現在『ハリー・ポッターシリーズ』appleのiPad向け、Amazonのkindke向けに正式な電子化されたものが存在しませんが、これが電子化されたらかなり大きなニュースとして取り上げられるでしょうし、これまた大きな収益を作者や出版社に与えてくれるのではないでしょうか。
つまるところ、日本の出版社の想定している電子化による売上拡大の部数と新たに電子書籍として製作コストの部分が見合わずに電子書籍への取り組み自体が縮小するようなケースもあれば、数十万もしくは百万の単位としても過半数程度の予算を投じてもハリーポッターシリーズなら十分儲けは確保できるでしょう、、、って今日はこういう方向の話ではなくて、、、(苦笑)
J・K・ローリングが読み聞かせ用の本を忘れて電子書籍に助けられたって話しですが、AppleのiBooksが1.3が先日のアップデートで機械的な読み上げ機能に対応しましたね。
iBookstoreで提供されている、朗読機能付き児童書セレクションのブックで利用できるとのこと
以前にも触れましたが絵本の値段はそこそこするんですよね
各書籍はサンプルが入手できるので購入前にチラ見することができ、このように日本でもお馴染みの絵本が販売されています。
今回追加された読み上げ機能、操作はいたって簡単で、スピーカのアイコンをタップして、読み上げのオン・オフと、ページを自動でめくるかどうかの設定が可能。
ただ、テキストと静止画ではどんなモノがわからないと思いますので、動画もアップしてありますのでご覧ください。
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データを確認してはいませんが、多分ページごとの音声ファイルを読み込む方式を採用していると思われ、複数ページにまたがるBGMを使いたいときはどうする?とか技術的な疑問点はいくつかあるのですが、今回読み上げ箇所のハイライト機能も実装されたようで、読み上げとハイライトの組みあわせは、絵本の読み聞かせだけでなく、教育教材としても利用可能な部分が考えられ、この方面においての利活用は余地は大変期待が持てるのではないでいしょうか?
前回先行して投入した見開き絵本のように現状Appleの独自拡張方式で提供されているこの絵本、ePub3.0でも対応できることになっている機能の先取りモデルとして非常に参考になるのではないでしょうか?
日本では声優さん関係のコンテンツは非常に販売能力高いですから、この分野で成功事例がいろいろ出てくるとこのマーケットは非常に熱くなるのが予想されますね。
自分たちのプロジェクト会議でもさんざん議論していることですが、従来の紙を作る予算編成とか制作企画の方式ではなく、エンターテイメントのコンテンツ制作という概念でプランニングなり予算編成が必要だと今日もまた強く感じた次第です。
eBookProはApple独自拡張方式での見開き固定レイアウトePubの制作実績があり、もし現物を希望される方はこちらのJazzJapan電子版をお求めいただくと特別付録としてデータ取得が可能になっております。
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また、今回ご紹介した読み上げ方式のePubについても制作方法がわかり次第対応を進めていく予定ですので、ご興味あるかたはこちらからお問合せください。